心が折れない環境:大人の安全基地とは

心が折れない環境:大人の安全基地とは


前日「不安を乗り越え、心が折れない為の「安全基地」」、子供にとって安全基地は、家庭であり、父親、母親です。
この安全基地があるからこそ、子供はポジティブにチャレンジできる大きな一つの理由だと述べました。
大人でも、ネガティブな不安から脱出するためには、安全基地があることが望ましいといえます。

 それなら大人の安全基地は何なのか?
これが今日のテーマです。
このことが折れない心をつくる環境へと働きます。


大人にとっての安全基地とは何か(5)

 ネガティブな不安から脱出するためには、安全基地を持つことが必要です。
しかし大人になれば、親に頼ることはできません。
もちろん友人や恋人、あるいは妻や夫が心の支えになるでしょう。
でもそれは、子供の頃のような絶対的な安全基地にはなり得ません。
基本的には自分の力で問題を解決し、不安と戦わなくてはならないのです。


 ならば、大人にとっての安全基地とは何なのか。
その大きなものは、経験やスキル、知識といったものであると思います。
それは逃げ込むための基地ではなくて、

   世の中で戦っていくための基地

です。


 例えば、どうしてもうまくいかないことがあったとします。
その時に、「どうせオレにはできないんだ」と感情的に自分を責めてしまうと、それは人格を否定することにつながります。


 人格を否定してしまうことは、自己否定することになりますので、潜在意識の中のネガティブなプログラムが強化され、落ち込んでしまいます。


 そうではなく、一歩引いて客観的に物事を眺めてみること。
どうしてもこの仕事がうまくできない。
もしかしたらその原因は、その仕事をやるためのスキルが自分に欠けているのではないかと考えてみる。
その結果、欠けているスキルが見つかったのなら、そのスキルを磨けばいいわけです。
何かの経験が足りないのであれば、足りない経験を積み重ねていけばいい。
明確な欠点を認識することと、人格を否定することは全く別のことです。

 「決して自分がダメなわけじゃない」

落ち込む必要など全くありません。


 生きていくための知識やスキルとは何なのか。
今の自分の仕事に必要なスキルは何なのか。
そして、自分には何が備わっていて、何が足りないのか。
それを客観的に考えて、足りない部分を埋めていく努力をする。
それだけで多くの不安材料はなくなっていくものです。


 要するに、不安になったり逃げたいと思ってしまうのは、単に気持ちの問題だけではない。
何か自分に欠けているものがあるから、前向きな気持ちが持てないわけです。
そこから意識をそらすのではなく、しつかりと欠けている資質を見据える。
そしてそれを払拭する努力をすることです。
もちろん一朝一夕には解決できないかもしれませんが、少なくとも努力し続けることで不安は少なくなるでしょう。


 大切なことは、地道に一歩一歩進むことです。
自分の欠点を少しずつ克服しながら、小さな成功体験をたくさん積み重ねていくこと。
そして最初の一歩、小さな一歩がうまくいけば、その成功体験が後押しして、坂道を転がるようにポジティプに潜在意識のプログラムが働き出すものです。

更に、あなたの潜在能力を活用(6)

 問題が生じないようにするスキルや知識、経験が一つ重要です。
もう一つ、問題が発生したときにも冷静に対処できなければなりません。
それが、あなたのより成長させることになり、より自信をもたらされます。


 その能力は、問題を解決する為のアイデアや解決方法を引き出す創造力です。
創造力を高める為には、既知の知識やスキル、経験と共に、あなたの潜在意識を活用することです。
天才や成功者は、潜在意識を活用 してきた方です。
そして、色々なものを創造してきた方です。
その潜在意識の活用は、決して難しいことではありません。
簡単なトレーニングで誰でも活用できるようになり、より創造力を高めることができます。

 <備考:詳しくは、シルバメソッド をご参照ください>

心の拠り所がポジティブにしてくれる(7)

 安全基地ということで言えば、スキルや知識だけでなく、やはり心の拠り所も欲しいものです。
確かに大人になれば保護者はいません。
年老いた父や母に頼るのも気が引ける。
ならば自分で心の安全基地となる人をつくるのも一つの方法です。
相談にのってくれる友人、手助けしてくれる先輩、悩みを聞いてくれる上司、そして心からホッとできる妻や夫。


 一人の人間に、それら全てを要求するのはとてもムリなことです。
だから、常に何人かの拠り所をつくつておく。
個別の役割をたくさん持っていればいいと思います。



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 以上、負のスパイラルに陥いることにより、心が折れ、落ち込んでしまいます。
それを解消する主な下記の三つの方向の三番目の一つのヒントを紹介しました。

1)出来事に対して、ポジティブに反応できる自分になる。
...潜在意識の記憶(プログラム)がポジティブなプログラムで形成されている。

2)マイナスの感情になった時に、プラスに切り替える方法をもつ。
3)ポジティブになる環境を作る。


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