あがり症の克服に薬は不要!人前での緊張をほぐす3つの方法
あがり症の克服に薬は不要!人前での緊張をほぐす3つの方法
あがり症は、緊張してしまいやすい一種のクセなので、克服できる方法があります。潜在意識を活用して、薬を使わずに、想像力を使って緊張をほぐす方法を試してみてください。これはあなたの可能性を引き出す方法でもあります。
ここでは、あがり症克服のために、リラックスを含めた1日約15分の練習と一瞬で気持ちを切り替えるテクニックなど、3つの方法をご紹介します。
目 次
【1】人前でのあがりは自然なこと。
1.1 日本人の80%以上は、あがり症
1.2 あがり症が悪循環をもたらす理由
1.3 苦手な人前でのスピーチを簡単に克服した体験談
【2】なぜ、当たり前のように「あがる」のか?
2.1 緊張から自分を守りたい防衛本能
2.2 緊張の度合は、苦い経験や他情報からの影響
【3】あがり克服のための事前準備
3.1 失敗の記憶の在りか
3.2 薬を使わずに、自力で治せるのか?
3.3 緊張をほぐす改善ストーリー
3.3.(1)自信をつける事前準備!
3.3.(2)本番を成功に導くコツ
3.4 あがり症の記憶を変える!?秘策
【4】あがり症を克服する3つの方法
4.1 効果的なリハーサルのやり方
4.2 克服したイメージングのし方
4.3 緊張をほぐした状態を引き出すコツ
人前でのあがりは自然なこと【1】
日本人の80%以上は、あがり症
日本人は、国民性として人前で話すことが苦手であったり、イヤだと思う人は多いですね。
私が主催しているセミナーで、毎回、参加者の皆さんに、大勢の前で、話すのが好きかどうかを問いかけますと、手を挙げる人はほとんどいません。
しかし、手を上げない方の中には、好きじゃないけれど、頼まれれば話すよという方や好きだけど、手をあげない方もいらっしゃるようです。ですが8、9割の人には、苦手意識があるようですね。
日本人の8割以上があがり症だというデータもうなずける話です。
その他大勢と同じが好き、人と大きく違っていたくない、目立ちたくない、という意識を持っている人が多いのがお国柄でもあります。
でも、誰でも苦手なことはあります。それは自然なことです。
お笑い芸人や知名度の高い講演者や有名俳優でも、昔は人見知りで、家族以外の人とは、ろくに口もきけなかったという人たちもいらっしゃいます。しかし、克服されています。
ですから、人前であがったり緊張したりすることは、特別なことでも異常なことでもないということです。
大勢の前で話す機会は、そうないかもしれません。しかし、仕事やプライベートの時に人と話す機会を、全く避けて通ることはできませんね。例えば、以下のような場面が想定できますが、いかがですか。
- 会議、打ち合わせでの意見交換や説明
- 取引先へのプレゼンテーション
- 面接
- 学校行事や町内会での役員として
- 結婚式でのスピーチ 等
- セミナー・勉強会等、参加時の自己紹介
- 告白!
など。
また、想定外の場面でいきなり発言を求められたら緊張します。しかし、事前に、大勢の前でのスピーチがわかっていても、嫌いな人はそれを想像したでけでも、不安や心配になったりします。
しかし、このような場は、あなたにいろいろなチャンスを与えてくれる場でもあります。
例えば、下記のようなメリットがあることが予想できます。
・いろいろな人と知り合える、つながりができる。
・いろいろな人の考えを知ることで、思考が柔軟になる。
・あなたの考えや人となりが周囲の人から認められ、信頼される。
・欲しい情報が手に入る、知らなかったことを知る機会ができる。
・人と話すことに抵抗がなくなり自信がつく。
などなど。あなたの世界が広がり可能性を高めていくチャンスでもあるのです。
あがり症の人は、気持ちをほぐすコツさえわかれば、あとは場数をこなしていく内に、その癖を改善することができます。そうすれば、これまで以上に体験の枠が広がります。
そうして、あなた自身の楽しみや喜びも(たまには嫌なこともあるかもしれませんが、それはそれとして)もっと経験をすることができるようになるでしょう。
その経験は良くも悪くも、今後あなたが成長していくための糧(かて)になります。
あがり症が悪循環をもたらす理由
人前で緊張すると、どのような状態になるでしょうか。
例えば、どもる、言葉につまる、スムーズに話せない、汗をかく
頭が真っ白になる、顔が熱くなって赤面する、からだが震える、
喉が渇く、何も聞こえなくなる、頭痛がしてくる、吐き気がしてくる
これらの経験を一度でもすると、それはインパクトの強い記憶として、心に残ります。人によっては心の傷になる場合もあります。
傷になってしまった場合、今度、また人前で話す時に、『またあがってしまって、うまく話せなくなるのでは」と思い、不安や恐怖心が湧き上がります。
人は、苦痛を避けたいという本能がありますので、いやなことから逃げたいと考えます。そして、避けるという行動をお越し、せっかくの克服できる大切な機会を逃してしまうこともあるのです。
つまり、次のような悪循環にはまってしまいます。
人前で話すと「あがり」が起るのでは!と考える → 不安や恐怖になる → その機会から逃げたい → 不安・恐怖心を繰り返し思い浮かべてしまう → ますますその気持ちを強くしてしまう → …
このような“あがり症を強化する悪循環”がその癖を作ってしまいます。
苦手な人前でのスピーチを簡単に克服した体験談
下記にこれから紹介する方法であがり症を簡単に改善した事例を紹介します。
売上倍増・苦手なスピーチ大成功 テクニックを活用したら、低迷期の3倍の売上達成。苦手意識をもっていたスピーチ、50人の前にて楽しくスピーチができました。そして、自分を信頼できるようにもなったのです。 …N.H.さん(東京 30歳 セラピスト) |
■超ネガティヴ人間から超ポジティヴ人間へ/ |
なぜ、当たり前のように「あがる」のか?【2】
緊張から自分を守りたい防衛本能
人は、原始時代から今日まで、本能的に二つの欲求を満たすように受け継がれてきました。
その二つの欲求とは、以下のようなことです。
- 快楽を求める
- 痛みを避ける
あがり症は、後者の「痛みを避ける」という防衛本能が働くために起ります。具体的には、主に次の2つの痛みを避けようとするために起ります。
一つは、私達は、無意識に他人から「好かれたい」「認められたい」「評価されたい」という気持ちをもっています。それが阻害されそうになると不安になって次のようなネガティブな思いが自然と湧き上がります。
- 恥をかきたくない。
- 失敗して自分の評価を下げたくない。
これらを避けようとして、緊張してしまい「あがり」という現象をおこしやすくなります。
人間の体は、緊張すると手足に血液が流れるようになっています。これは原始時代から変わっていません。
はるか昔の祖先も、恐竜に出くわして「戦うか」「逃げるか」という選択に迫られたときに、防衛本能(=痛みを避ける)が働きました。戦うにしても逃げるにしても、からだを目いっぱい動かす必要があります。
そのとき交感神経が反応して、ノルアドレナリンという神経伝達物質(≒ホルモン)が分泌されます。すると、手足の筋肉に血液が流れるように配慮してくれるのです。
この現象が、人前で話す時にも同様に起ります。不安、恐怖という感情が生じ、前述のホルモンが分泌され、手足に血液が集中します。その結果、血液を手足に送るのに心臓は一生懸命ドクドク動いて血を送ろうとします。
それがドキドキと自分にもはっきりとわかると思います。
その結果、頭には血が充分行きとどかないので、ボーッとしたり、頭が真っ白になって、さっきまで、スムーズに思い出せていた内容が思い出せない、うまく言葉も出ない、どもってばかりになってしまいます。
人前で話すときに、最大のパフォーマンスを出すためには、ある程度の緊張は必要です。しかし、ネガティブな感情が度を越すと、上記のようになります。それは避けたいわけです。
ですから、緊張は自然な反応なのですが、それが度をこすことによって、本来の力が出せない状態を作ってしまいます。
問題は、自分の能力を発揮できないことにあります。
緊張の度合は、苦い経験や他情報からの影響
この現象は、人それぞれ、或いは、同じ人でも場面によって度合いの違いがあります。単に心臓がドキドキするだけの場合もあれば、からだがカチコチになって、言葉がでてこなくなるなど。
その防衛本能の働きから、からだの反応の度合いは何で決まるのでしょうか。
それは、あなたの過去の記憶によって決まります。
例えば、小学生の時の発表会で、ちょっとしたミスでクラスメートに大笑いされてしまった。それによって傷ついた経験をした、とか、或いは、好きな人に勇気をふるって告白したら、ひどいことを言われてフラれてしまった。
そのために、異性とは緊張して話せなくなった、など。
この苦い経験がキッカケとなって、同じような場面になると、同じような肉体と心理状態を引き起こしてしまうのです。
また、自分が経験していなくても、人から何度もあがってしまった様子を聞かされることによって、自分も同じように緊張してしまうとネガティブな想像をしてしまうこともあります。
その過去の辛い記憶や何度も見たり聞いたりした場面の影響度合いによって、「あがり症」の度合いが決まります。
では、それを改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
あがり克服のための事前準備【3】
それならば、どのようにしたらあがり症を克服できるかについてお話ししていきましょう。
失敗の記憶の在りか
前章で、“あがり”は、自然なことで人間の防衛本能から生じるものであること。そして、その度合いは、過去の苦い経験や何度も見聞きした体験「記憶」によって決まると説明しました。
その「記憶」とはどこにあるのでしょうか?
それはあなたの潜在意識の中に記憶されています。
意識(=◎)は大別すると、顕在◎と潜在◎があります。
前者は、私達が一般に物事を考えたり、何かを思い出したりするときに使っています。
後者は、一般的には、眠っている◎といわれています。しかし、日常生活の約9割以上は、こちらが幅を利かせているのです。
例えば、歩く、食べる、話すなどの動作、また、歩き方、食べ方、話し方、考え方、ものの見方などのクセ、その他、心臓の動きや食べ物の消化など、からだの生理的な働きやしくみは、すべてこちらの記憶が司っています。
前述の過去の苦い経験も、ここに記憶されており、何かのキッカケでそれが表面化します。そのキッカケの例が“人前での発表”や“異性からひどい言葉でフラれた”体験です。
また、あがり症とは、一種の癖・クセです。
薬を使わずに、自力で治せるのか?
まずは、すぐに薬を試すのではなく、ここに掲載した方法をお試しいただきたいですね。
それを処方してもらうためには、心療内科に受診する必要があります。
また、時間もお金もかかります。人によっては、堂々と受診しにくいという方もいます。市販のものといっても、風邪薬のような一般的なものではないので、どこの薬局にもおいてあるわけではなさそうです。
ただ、薬を使わないで、「今度こそ、落ち着いて発表できる!」と自分に言い聞かせ心で唱えたり、考えたりしているだけでは効果的ではありません。実際にその場面になると、あがってしまうことがほとんどです。
絶対に、できないわけではないですが、非常に時間がかかるのです。なので、成功する前に、皆さんあきらめてしまう方が多いのです。
では、出来ないわけではないが、時間がかかるとはどういう意味でしょうか。
それは、2つの意識(=◎)の力の差から生じます。
潜在◎の力は、顕在◎の力の二乗に比例して強いと言われています。
則ち、顕在◎の力が10なら潜在◎は100です。圧倒的に強いのです。
ですから、前者の力で抑えようとしても、後者の記憶が「苦手なまま」であれば、その記憶のほうが勝ってしまうということです。即ち、また再発する可能性が高いことになります。
この関係を詳しく知りたい場合には、下記をご参照ください。
↓ ↓ ↓
では、あがり症を改善するにはどうしたらよいのでしょうか?
緊張をほぐす改善ストーリー
一般的には、あがり症を克服するには、自信を持つことだと言われます。
それは事実ですね。では、その自信をどのようにつけていくのか、それが問題です。
自信のつけ方としては、前述した2つの方向からのアプローチをお勧めいたします。
一つは、以下に示します顕在意識の世界からのアプローチ、つまり現実の世界での事前準備についてお伝えいたします。
備えあれば憂いなしですから、本気で改善したい方は、面倒がらずに実践してみましょう。
しないよりは絶対にしておいた方が良いです。必要な努力ですし、その努力はあなたを裏切りません。確かな自信へとつながっていきます。大変だと感じるのははじめの内だけです。
もう一つは、潜在意識の世界、過去の記憶に対するアプローチです。これは、第4章において掲載しております。
これら2つを合わせて実践されることをお勧めいたします。
また、第4章はとっさの出来事においても落ち着いて対処できる方法も掲載しております。
(1)自信をつける事前準備!
会社の会議やプレゼンで説明したり発表したり、スピーチする場合には、十分な事前準備をしておくことは、非常に重要です。
自信と余裕につながります。早めに取り掛かり、十分な準備をしておきましょう。また、面接においては、想定される質問事項の解答をあらかじめ準備して、臨みましょう。
プレゼンやスピーチ、発表などのポイントは以下の通りです。
①話の要点を書いたメモ(orパワーポイント)を作る
話しの流れを把握するためのメモです。説明の内容が長い場合には、今、どの時点の話をしているのか、わからなくなったり、何かを思い出せなくなった時の保険として、作成しておきます。
パワーポイント(=PP)であれば、自分が説明しにくいところや間違いやすいところ、忘れやすいところにマークをつけるなどして、自分でわかるように作成しておきましょう。
また、その部分に関しては、メモを見ればすぐに思い出し、説明できるように準備をしておきます。ただし、基本は頭に入れておくことです。
メモが長くなると、みつけるのが大変になりますので、なるべく簡単に仕上げましょう。つまり、ほとんどは頭の中に入れておくように準備しましょう。効果的に頭に入れる方法は、第4章をご参照ください。
また、メモを持っているだけでも少し不安が和らぎます。できれば、全くメモなしでできるように準備しておくことがベストです。
②リハーサルのし方
声に出してリハーサルをする。まずは、自分一人で声を出してメモを見ながらリハーサルしましょう。できたら鏡を見ながら行ってみます★
スムーズに話せるように何度も繰り返します。
話せるようになったら、緊張感に慣れるために人前に立ってリハーサルします。
この時に、あまりに親しすぎる人(家族)の場合には、甘えが出る場合がありますので、なるべく慣れ過ぎていない人の方がお勧めです。
注意)
はじめはメモに頼って話すことをお勧めます。絶対にメモに頼らないで暗記だけでしようとすると、余計に緊張を作ってしまいがちだからです。
メモを見ながらでも、ある程度全部話せるようになったら、第4章でご紹介しておりますメンタルリハーサルを取り入れて練習してみてください。
これは、下記の二つの意味があるのでお勧めです。
メンタルリハーサルの意味
・時間的、質的に効率良く話しの内容を覚える為
・リラックスして人前で話ができているという疑似体験をする為
③定期的に行っておくと良いトレーニング
滑舌を良くする/表情筋を鍛える練習
適度な声の大きさで、ハキハキとした明瞭な話し方は、聞く側に好感を与えます。自分自身も話していて気持ちが良いはずです。笑顔も大切に。
◇表情筋を鍛えれば、うまく発声ができるようになります。具体的にはまず大きく口を開けて話すことから始めましょう。また、日頃から、顔の筋肉・表情筋をほぐしておくことも重要です。
◇滑舌の基本は、ゆっくりはっきりと話すことから始めます。とくに言いにくい単語は、あなたが発語しにくい文字を強く言うようにするといえるようになります。
例)派出所→はしゅつじょ 交響曲→コウキョウキョク
日本語の51音をこれ以上、口が開かないくらい大きく開けてしっかり明瞭に言えるように声に出してみます。
それができるようになったら、少しずつ早口で言えるようにしていきます。
◇日頃から腹式呼吸を練習しておきます。
腹式呼吸は、みぞおちの奥(からだの中)の太陽神経叢を刺激します。
そこは自律神経が集中している部分でもあります。そこが刺激されると、脳内の神経伝達物質であるセロトニン(別名:幸せホルモン)が出て、リラックスしやすくなります。
しっかりと練習したい方は、下記をご参考ください。
※10000万人の声と人生を変えた1分間<笑顔>発声法 日本実業出版 倉島麻帆 著
(2)本番を成功に導くコツ
◇良い反応をしてくれる人を早めにみつける。
実際の場で、聴衆の中に必ず1人くらいは、うなずいたり、ほほ笑んだり、反応してくれる人がいるはずです。そういう人はあなたの気持ちをほぐすのに一役買ってくれます。
彼らを早めに見つけ、その人に向けて話しかけるつもりで話してみます。反応があると話しやすくなりますので、あなたの気持ちも乗ってきます。
◇説明会やプレゼンは、資料やパワーポイントを作る。
聞く側の目線に緊張することもあります。可能であれば、資料やパワーポントを用意することによって、それを避けることができます。
視線による緊張を緩和することができます。また、それを見ながら話せるので、メモ代わりとなり、より安心して話せます。
◇ゆっくりと話すように心がける。
緊張すると早口になりがちです。
あなたの緊張をほぐすためにも、相手が話しについていけなくなるのを防ぐためにも、はじめの内は意識的にゆっくりと話すよう心がけていきましょう。
◇面接の場合は、何の面接なのかにもよりますが、人と接しなければならない仕事であれば、最低限、下記のことをおさえておきましょう。
<面接中のポイント>
ハッキリとした適度な大きさの声。できれば適度な身振り手振りが入るとよい。
正しい言葉遣い。基本、相手の目を見て話す。面接官が複数いる場合には、質問をしてくる人を見て、答える。
面接中だけが勝負ではないので、訪問時や入退室、服装や髪形、身だしなみなどのマナーは、しっかりと事前に勉強して準備しておきます。リハーサルもしておきましょう。それらが当日の自信につながります。
もし、本番中に、気持ちが硬くなってしまった時には、第4章の3)気持ちをほぐした状態を引き出すコツの「キッカケ」を有効に活用することをお勧め致します。
あがり症の記憶を変える!?秘策
前章の行為は、少しでも自信を高める為に大切なことです。しかし、たった一つのことがキッカケで、同じ失敗をしてしまう危険があります。
それを取り除くにはどのような方向で改善したらよいかを説明します。
潜在意識の過去の記憶が反応して、「あがり」を強くさせてしまうという話をしました。その対策としては、過去にあったその苦い経験の記憶をプラスに反応するようにアプローチしていきます。
具体的には、まず心とからだをリラックスします。そうすると、脳波が下がってアルファ波になります。これは、潜在意識に直結する状態です。
過去の記憶を消すことはできませんが、この時に、を新たな記憶を入れていくことによって、プラスの反応が起こるように切り替えていくことができます。※
では、あなたが「自分にとって起こって欲しい状態」、つまり望んでいるのは、どんな状態でしょうか?
例えば、「リラックスして、笑顔で話せること」ならば、それを潜在意識に記憶していきます。そうすると、あなたは現実の世界で、それができるように近づいていきます。
次の章で、このことを具体的に実践できるようにご紹介いたします。
- 詳細は、下記をご参照ください。
誘導音声「あなたを心身リラックス&脳波アルファ波に導きます」
↓ ↓ ↓
あがり症を克服する3つの方法【4】
前章であがりは、“人前であがって嫌な思いをした”或いは“人の前で失敗してしまうのではないかという恐れ”などの潜在意識(=★)の過去の記憶が反応し生じてしまうという話をしました。
それを払拭する為には、『人前でリラックスして余裕をもって話せている』ことを★に記憶させてしまうことです。
それを今、このブログを読んでいる、顕在意識を使っている状態では、★にスムーズに記憶されません。よって、なかなかうまくいかないと諦めて、止めてしまう人がほとんどです。
それを効率よくスムーズに★に記憶させる為に効果的な3つの方法をご紹介します。
尚、ここでは、薬を使わない方法をご提案しております。薬に頼りはじめると、依存傾向になる可能性もあります。また、ものによっては、本番で頭がぼーっとしてしまうものもあるようです。
せっかくあなたが持ちうる能力を活かすときでもあります。ぜひ、これまでの自分を打破するチャンスだと思って、ご自分の力を信じて取り組んで頂けましたら幸いです。
人前で話す主な二つの場面についての改善方法
人の前で話をする機会は、下記の二通りがあります。
- 事前にスピーチすることがわかっている時(プレゼン、講演会等)
- 予告なくその場で指名されたりして、話すことになった時。
(例えば、自己紹介等)
Aの事前にわかっている場合で、長目の内容の場合には、下記の改善方法1)2)3)を行うことをお勧めいたします。
Bの場合は、改善方法3)を行っておきましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■1)効果的なメンタルリハーサル法
スピーチの内容を効率良く身につけ、リラックスして話をしている自分を
潜在意識(=★)にプログラム
■2)望む結果のイメージング
スピーチが成功したことを先取りして、★に“上手くスピーチができた”という記憶を入れ、それが当然と思わせてしまうやり方
→人前で緊張せずリラックスして話せる自信を作る。
■3)気持ちをほぐした状態を引き出すコツ
人の前でリラックスして話せる状態、を一瞬で作る方法
効果的なリハーサルのやり方
前章の「自信をつけるための事前準備!の②実際に声に出してリハーサルする」のところを思い出して下さい。
自分一人で声を出してメモを見ながらリハーサルするところで、鏡を見ながら行う”ところがありました。それをより効果的に行う方法をご紹介します。
このリハーサルの目的は、
- スピーチの内容とボディランゲージを記憶すること
- 練習することで、うまくできるという自信をつけること
⇒スピーチがうまくできるということを潜在意識(=★)に記憶させる行為。
前にもお話しましたが、あなたが今このブログを読んでいるときは、顕在意識が働いています。
このままでは★に「落ち着いて、スピーチできている記憶」を入れるのは時間がかかってしまいます。効率が良くはありません。
なぜなら、★とつながっていないからです。
★とつながるには、下記のようにします。
気持ちをほぐすために、目を閉じて、心とからだをリラックスさせて、脳波をアルファ波にします。
その状態で、スピーチの練習をすることによって、スムーズに上記の二つの目的を効率良く達成することができます。
このアルファレベルに入って練習するやり方をメンタルリハーサルと呼んでいます。具体的には、下記をご覧ください。
■メンタルリハーサルの具体的な進め方:ステップ1~3
◆ステップ1:はじめに、心とからだをほぐすためにリラックスします。
静かな場所で椅子に座り、目を閉じます。大きく深呼吸をしてください。
ゆっくりと10回位行います。
<ポイント>
呼吸に意識を集中してください。息を大きく吸って、ゆっくりと静かに長く吐くようにします。(腹式呼吸ができる人は、それをしてください)
この深呼吸で、心とからだが徐々に落ち着いていきます。続けて深呼吸をすることが苦しい場合には、途中に普通の呼吸を挟んでかまいません。
そうすると、自然に脳波が下がります。普段はベータ波という脳波が出ています。
アルファ波が出ている時には、体が自然に温かくなり、心がとても落ち着きます。気持ちのよい状態になります。
ステップ1は、あなたの目的を達成する為に、一番重要なステップです!これを実践するだけでも、他のさまざまな効果を実感できますので、丁寧に実践して下さい。
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◆ステップ2:メンタルリハーサルをします。
①ステップ1の脳波アルファ波状態で、スピーチの練習をします。
理想は目を開けないで、覚えた内容を思い出しながらリハーサルすることです。しっかりと内容を覚えきれていない場合には、覚えていない箇所は目を開けてメモを見て確認したら、すぐまた目を閉じて続きを練習します。
もし、声を出しても問題ない場合には、声を出してリハーサルしてください。声を出すことと自分の声を聞くこと、この二つの行為がより効果をもたらします。
十分覚えていない場合には、目を閉じたままでリハーサルをできるようにする為に、次のような工夫をするのもお勧めです。
スピーチの保険用に作成したメモの“キーワード”をスマホやICレコーダーに吹き込み、キーワード毎にそれを聞き、その内容を話してみるという練習も効果的です。
また、メモを見ながら、スムーズに話せるようになれば、それを録音して、アルファ波状態にして何度も聞いて覚えることもお勧めです。
あなた自身が覚えやすいように、あなたなりの工夫もしてみてください。
注意)目を開けて、何かの物に焦点をあてて見てしまうと脳波は条件反射的に顕在意識の脳波のベータ波に戻ってしまいます。その為に目を閉じて行います。
②感情を盛り込んで、練習する
一通り内容を覚えたら、感情を入れながらスピーチしてみます。その時、手振り身振りなどの動作を加えてみます。(これも同様に脳波アルファ状態です)
このメンタルリハーサルの三つ目の目的は、
- スピーチの内容を効果的に煮詰めることができます。
つまり、さらに質の良い内容にすることができる可能性があるということです。
リハーサル中に内容や話し方、表現の仕方を変えたほうが良いことに気づくこともあります。そう感じたら修正を行います。
◆ステップ3:終わり方
目を閉じてするアルファ波状態での練習が終わったら、次の言葉を宣言しながら終わります。「 」内の言葉は、心の中で宣言します。
「今から、1から5まで数え、指をならします。その瞬間、目をあけます。私は、爽快な気分で完全に健康です。前より一層良い気分です。」
それから、ゆっくりと
「1、2、3」「5を数えた時、私は目をあけます。」
「4、5」(指を鳴らす)目を開けます。
「爽快な気分で完全な健康を感じます。前より一層良い気分です」
「私は、いつでもどこででも、リラックスしてスピーチすることができます」
以上です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このメンタルリハーサルは、あなたが納得いくまで繰り返してください。
そして、ステップ2の②の後に次の節のイメージを追加することをお勧めします。
克服したイメージングのし方
スピーチが上手くできて、喜びに満たされた状態を潜在意識(=★)に記憶、プログラムします。
★では、時間の概念が顕在意識とは違います。時間の感覚はなく、全てが「今」となります。
ですから、アルファ波でする上記のイメージは、すでに「今」現実同様に起きていることと★は解釈してしまいます。私達の脳はそのように錯覚を起こします。
これは成功の体験を先取りする行為になります。
その結果、スピーチに対する自信がどんどんついていきます。練習で上手くいっている状態を本番で再体験することになります。
「私はいつでもどこででもリラックスして、人前で自信をもって話せます」を現実にする練習方法です。
そこで、前節1)のステップ2の②が終了した後に、次のイメージを入れることをお勧めします。
「本番でのスピーチがリラックスして上手くできた状態」かつ
「その喜びに浸って、十分満足している」
「聴衆も感心している様子」
「応援してくれた人やサポートしてくれた人たちがいるなら、その人達もいっしょに喜んでいる」
などの情景を盛り込む。
<その他、ポイント>
スピーチ会場がすでに決まっていて、見ることができる場合には、事前に視察して目を慣らしておきます。
あなたが望む結果を引き寄せる為に、潜在意識(=★)の“活用の仕方”やイメージの仕方を詳しくお知りになりたい方は、下記の無料メールセミナーをご参考にしてください。
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緊張をほぐした状態を引き出すコツ
ここでの目的は、あなたが人前で話す直前に、望む状態(例えば、リラックスしている)に瞬間的に切り替えられる方法を身につけることです。
一瞬にして緊張をほぐす、心とからだをリラックするための一つのキッカケ(行動・動作・行為)を決めていきます。
そのキッカケ(合図・サイン・アンカリングなどという)を自分で決めて、使うことによって、自分をコントロールしていきます。
この方法は、スポーツでは、ルーティンと呼んでいます。
例えば、ラグビーの五郎丸選手がキックするときにするポーズを思い出して下さい。両手の指を組み、少し腰を曲げたような格好をしてからキックします。
また、野球のイチロー選手はバターボックスに入ると、片手で腕とバットが直角になるようにもって、ピッチャーの方を見つめます。
これらの行動は、彼らにとっては特別な行為、儀式に値します。これがルーティンです。
つまり、その行為をすることによって、いつも通りに集中して、良い結果が得られるように意味付けをしています。
それをすることによって彼らは「心を落ち着けて集中できる自分をつくっているのです。
それを実現する為に、選手は、何度も練習で同じことを繰り返し身につけます。
これが「人前でリラックスして話せる自分」を克服するコツです。あなたもそのキッカケを決めて実践していきましょう。
そのやり方をこれからご紹介します。
<具体的な進め方>
■事前に準備しておくこと。
①キッカケを決める
心が落ち着き、リラックスできると思える、また、あなたが望んだ状態が作れると思える「キッカケ」を決めます。
例えば、「大きく1回深呼吸する」
「こぶしをグッと握る」「指をならす」
「頬を軽くつねる」
「思いっきり笑顔をつくる」
「胸に片手をあてる」
「スキップする」
ストレッチする、等々。
②そのキッカケと望む状態とを潜在意識に記憶(プログラム)していく
プログラムの仕方は、前述の3ステップのステップ2の時、つまり、ステップ1で深呼吸を10回した後に、次のようにします。
<※他のイメージをする予定があれば、その前後で構いません。あなたがしやすい順番でOKです>
「私は、大きく1回深呼吸をすれば、心もからだもリラックスして、練習したとおりに、人前で話すことができます」
あるいは
「私は、胸に手を当てることによって、いつでもどこででも、心とからだが落ち着きます。そして、準備したとおりに気持ち良く話すことができます」
「私は、三本指※を合わせることによって、笑顔になり落ち着きます。面接官の質問に対して、的確に自分らしく答えることができます」
等です。
これを本番前日までに最低、4,5回実践しておきます。あるいは、毎日、アルファ波レベルに入って、練習する度にプログラムしておきます。
※三本指は、親指、人差し指、中指の指先を合わせます。シルバメソッドでは、このキッカケ動作を活用しています。
■本番中、スピーチをする前にすること
実際に当日、人前で話す前に、事前に決めたあなたの「キッカケ」の行為をして、心とからだのリラックスをつくっておきます。
そして、話し始めます。
本番中にも、焦ってきたときには、「キッカケ」の行為をしながら、気持ちをほぐしながら進めていきます。
なので、スピーチをしている時の「キッカケ」は、相手に変だなと思われそうな行為・動作は止めた方がいいですね。ごく自然に見える動作をお勧めします。
例えば、無難なのは深呼吸ですが、マイクの握り方を工夫するとか、さりげなくのどに数秒ふれるとか、前に演台があれば、気持ちをほぐすグッズや写真をおいておき、それを見るとか、安心できるものや人を思い出す、などします。
< 補 足 >
これを実践しても、慣れない内は、ドキドキしたり、落ち着かない気がしたりする時もあるでしょう。
そういう時には、何度かこの「キッカケ」を繰り返して、『大丈夫、私はリラックスしてできる』と静かに、心の中で自分に言い聞かせます。
多少ドキドキしていても気にしません。はじめから、落ち着いて出来なくてはいけないという完璧主義の考えは捨てていきましょう。
この実践で、前よりも少しでも、汗をかく量が減ったとか、頭がボーッとなる回数が減ったら、気持ちをほぐすことができるようになったと、自分をほめてあげてください。
少しでも成功したことに焦点をあてることです。それが克服していくコツでもあります。
そのできたという思いが、次の機会に向けて、さらなる成功へとつながって、どんどんリラックスして話せるようになります。また、話すことに喜びを見出せるようになるかもしれません。
また、この「キッカケ」は、今後あなたが予期せぬ自己紹介に出くわした時の強力なサポートにもなります。日頃から、ドキドキする場面や冷や汗をかく場面で、是非、使いこなしてください。
あなたの可能性を自分で制限しないでくださいね。あなたはいくつになってもあなた次第で、その能力を伸ばしていくことができるのです。
<備考>シルバメソッドの卒業生は、三本指のテクニックを活用してください。
まとめ【5】
人生には、やりたいことと、やるべきことと、やらなければいけないこととあります。
あなたが人生で大切にしたいこと、価値のあることが、あがり症がネックで、できないようであれば、是非、克服してください。
日本人の80%以上は、あがり症です。また、人前で硬くなるのはごく自然なことです。問題は、過度の緊張によって本来の能力を発揮できないことです。
人の前でリラックスして話せることによって、あなたの世界を広げることができます。それは、さまざまなチャンスや成長をもたらすでしょう。
◆なぜ、当たり前のようにあがってしまうのか?それは二つの理由があります。
一つは、「恥をかきたくない」「失敗して自分の評価を下げたくない」という防衛本能が働き、緊張をつくってしまうから。
二つ目は、“過去の苦い経験”や“ネガティブな思い込み”から。
例えば、
・過去に人前で話した時の失敗した苦い記憶
・経験がないので「上手く話せないのでは」というネガティブな思い込み
それらがあなたの潜在意識(=★)に記憶されているので、同じような場面になると、異常な緊張をつくり、あがってしまうのです。
◆あがり症の克服法としては、二つの方向で行うことをお勧めします。
一つは、顕在意識の次元での事前準備をする。
①自信をつけるための4つの事前準備
②本番を成功に導くちょっとした3つのコツ
二つ目は、★の次元で過去の記憶にアプローチし、新しい記憶を入れていく。
あがり症はクセです。
そのクセは★の記憶が反応して起こります。望まない癖を望むものに効率よく変えていくための効果的な3つの方法をお知らせしました。
①気持ちをほぐすために脳波をアルファ波にして取り組むメンタルリハーサル
②望む結果をイメージングして★にプログラムする
③気持ちをほぐした状態を引き出す「キッカケ」を決めて、それが反応するように★にプログラムする
現在、薬を服用して対処している方も、じっくりと取り組んでいけば、きっと不要になる可能性は高いといえます。何故なら、これは病気ではなく、クセだからです。
以上が「あがり症の克服に薬は不要!人前での緊張をほぐす3つの方法」でした。
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