願望実現マンダラの狙いに関する深層心理学者の話

昨日に続き、マンダラの話です。
マンダラとは何か?のヒントとマンダラの機能が伺われます。
今回の交流会のテーマ:新・願望実現マンダラ作成法の狙いに関係する話を下記に紹介します。

スイスの精神科医で、また哲学者ですが、あのフロイドの弟子でもあった深層心理学者として有名なカール・ユング(Carl Gustav Jung 1875?1961)は、曼荼羅に対して研究をしていました。

あなたは、ユングというと思い出されるのが、彼の提唱している普遍的集合意識という考え。
普遍的集合意識とは、意識の深いところでは、全てがつなぎリ、一体であると彼は述べています。

潜在意識活用法シルバメソッドでは、それを主観的コミニケーションと読んでいます。
潜在意識の3つの機能の一つ。
第三者やモノとのコミニケーションを潜在意識は可能にする機能を持っています。
この機能により、様々の問題を解決できる情報をキャッチできる可能性ができます。
この力を活用できれば、無限の能力を保持することができることになります。
次の話を聞くと、潜在意識から曼荼羅が引出されているように思えます。

さて、彼は、分裂病の思考がマンダラのような絵を描くことに回答を求めていたました。
一方、彼自身もマンダラ風の絵を描き、世界各地に、やはりマンダラ風な造形が多いことから、このカタチは、すべての人が持っている基本的な形象ではないかと思うようになりました。

そして彼は、曼荼羅の研究に打ち込むようになったわけです。

そのユングが、1938年にインドのダージリン近郊のブティア・ブスティという僧院を訪れました。
ラマ僧の中で最も高僧であるといわれたリンダム・ゴーチェン師に会いました。

ユングは、ゴーチェン師に問いかけに対する回答

「曼荼羅とはミグパ (dmigs-pa)で、ミグパとは精神の像ということです。
これは深い学識を備えたラマ僧だけが、イマジネーションの力で形づくることができるのです」

「曼荼羅には、一つとして同じものはありません。
それぞれが異なるのです。
ふつうの僧院や寺院に掲げてある曼荼羅は、たいした意味を持たないのです。
なぜなら、それらは単に外的な表現に過ぎないからです。
本当の曼荼羅というものは、内的なイメージなのです。

それは、心の均衡が失われているときや、
ある考えがどうしても心に浮かばず、経典にも見出せない時に、
それを自分で探し出さなければならないときに、
自分の心の中の想像力によって、徐々に心の内に形づくられてくるものを言うのです」

心の迷いを生じた時、心の内側を見つめていく中で、心の中に現われてくる自分のための像が、生きた曼荼羅です。
かつて、それぞれの高僧たいちが、悟りを得る瞬間の心に描きだされたイメージを定着されたものが、いま残されている曼荼羅です。

曼荼羅は、心の中の回答を引出す役割を果していたといことです。
その機能をも活用しようといのが、今回の新・願望実現マンダラ作成法です。


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日時:2011年3月 3日 23:38


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