チャンスを引き寄せるには
3.チャンスを引き寄せるには
私たちは、豊かで大きな可能性をもっていることを、前日説明しました。
しかし、それを手に入れられるかは、あなた自身の考え、姿勢にあります。
即ち、積極的な健全なセルフ・イメージであるかにかかります。
いったん、「積極的な健全なセルフ・イメージ」へ高めようと決めると、それまで気づかなかったチャンスに気がつくようになります。
自分の周りの世界に存在するチャンスの豊かさを知るだけでなく、征服する山、乗り越える海原、開くドアに、こと欠きません。
この世は、求める目標、成し遂げたい使命に満ち満ちています。
積極的な健全なセルフ・イメージを持っている人は、どのような逆境でも、失敗からも、あらたなチャンスの種があると考え、それを探り、引き出します。
ピンチはチャンスという発想する人です。
一見、無関係なことを関係づけたり、平凡の中に非凡を見出すことによって、チャンスの存在を認めています。
本田宗一郎氏の有名な次の言葉があります。
「多くの人が成功を夢見ている。
私にとって成功とは数多くの失敗と自己反省を繰り返した末に初めて手に入るものだ。
実を言えば、そもそも成功とはあなたの仕事のほんの1パーセントに当たるものだが、それは失敗と呼ばれる99パーセントのものがあって初めて生まれてくるものである」
このように積極的な健全なセルフ・イメージを持っている人は、ポジティブに自然に考えられると失敗自体を歓迎でき、そこから宝を見出してしまうのです。
そして、積極的な健全なセルフイメージをもっていると、潜在意識からのメッセージ、即ち直感力も高まり、チャンスを感じ取るだけでなく、チャンスを引き寄せてしまいます。
改良する余地の無い仕事や職業などあり得ないということです。
世の中は常に進んでいます。
常に進歩しています。
その中で、チャンスを見出す人は、平凡の中に非凡を見る能力を身につけている人であり、一見、無関係なものを関係づけることのできる人なのです。
しかし、人間は、確実なチャンスばかり見つけようとし過ぎます。
安全さを求め過ぎて、チャンスを見逃がしてばかりいます。
ほかの人が成功した時に初めて、うん、そういえば、あれがチャンスだったのかと、初めて気がつくのです。
その理由には、二つあります。
一つは、低いセルフイメージ、即ちネガティブに考えてしまう為に、自分の視野を狭めてしまいチャンスに気づかない。
また、ネガティブに考える為にチャレンジしない。
ですから、チャンスを掴むには「積極的な健全なセルフイメージ」を開発する必要があります。
二つ目は、ビジュアリゼーションの能力、すなわち、未来をはっきりと心に描く能力が低いためです。
チャンスを見つけるには過去でなく、現在と未来に目を向けて下さい。
種のうちに、その花を見、東の空の明るみに夜明けを見るようになって下さい。
チャンスは原因結果の法則に支配されます。
見つけようとしなければ見つかりません。
「百聞は一見にしかず」などと言って、見るまでは信じられないような人は、いつもいつもチャンスを見逃がすことになってしまいます。
チャンスは、いつでも、どこでも見つかります。
いろんな形で見つかります。
災いの中に、すばやくチャンスを見つける人さえいます。
敗戦後の荒廃した日本や神戸大震災の悲惨な状態から見事復興する力を、私たちは持っている事実があります。
多くの成功者は、打ちひしがれている時にチャンスを見つけたのです。
そして、自分のあやまちや失敗の中に、大きな成功のチャンスを見つけたのです。
その緊迫感が、かえって、その人を奮起させるのです。
また、そういう人は、ほかの人が失敗する時でも成功する人です。
どんな仕事、どんな職業にもチャンスは無限にあります。
すべての事業は、セールスを促進し、重要な製品やサービスを改善する新しい考えに対しては、門戸を開放しています。
しかし、企業は人まねや受け売りは、いっさい受けつけません。
仕事の役に立ち、要求にこたえ、需要を満たす人々を求めています。
それこそチャンスです。
なんでも初めからあきらめず、一見、無関係なことを関係づけることを学んだ人こそ、単に物質的な報酬だけでなく、1つのことを達成したという、大きな幸福感と満足感を得るのです。
それを実現する力が「積極的な健全なセルフイメージ」です。
<明日につづきます>
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