驚異の潜在能力を引き出す秘訣
<今日は、ハイポニカ農法からの気づきと&学びます>
?昨日「超一流の個性を育てるには?」の続きです?
■1.ハイポニカ農法は、植物の潜在能力を引き出した
26年前の1985年の「科学万博一つくば85」でトマトが大きな話題になった。
なぜ話題になったかというと、政府テーマ館において展示されたトマトが常識をはるかに超えた巨大な株を育てていたからである。
通常、ひと株には30から40くらいのトマトの実が着くといわれているが、なんとこの時の株には1万3000個くらいのトマトの実がなっていたからなのだ。
もはや株というより巨木という感じだったそうである。
この万博を訪れた当時の昭和天皇は、自らも生物学者であられたので、とても興味を持たれて、その質問に対応したのがこのトマトの栽培法を研究した野沢重雄さんだった。
野沢さんは大学の農学部で勉強し、その後トマト、キュウリなど植物の潜在能力を大幅に引き出す栽培法の開発に成功した研究者である。
そして、昭和天皇の御質問に次ぎのように説明したという。
「植物は生命を維持し生長していくのに、多くの犠牲を払っております。
そのために費やされる栄養やエネルギーは意外に大きいのです。
これを人工的に取り除いてやり、浪費を少なくしますと、生育が飛躍的に促進されるのです」
また、野沢さんはその1ケ月ほど前に当時の皇太子殿下(現在の天皇)にもお話をしたという。
「もともとトマトだけでなくあらゆる植物は、どこまでも大きくなる性質を潜在的に持っているのですが、いまの地球の自然状態では発揮されません。
また、そのような大きな生命力があるとは夢にも信じられていません。
しかし、その潜在能力を見い出し、本来の生命力に着目してハイポニカ農法によって引き出した結果、このように大きなトマトになるのでございます」
■2.トマトの潜在能力をどのように引き出すのか
ハイポニカ農法は水気耕栽培とも呼ばれ、これまでの土耕栽培とは異なりプールのような栽培糟の中に酸素と肥液を混入させた養液を入れ栽培するという。
するとどういう現象が起きるのか。
「ハイポニカの不思議」(野沢重雄著 PHP研究所)の中で次のように語っている。
「ハイポニカ農法では、ごく普通に市販されている品種の一粒のトマトの種を、水気耕栽培槽のベッドに播いて、そして水槽内に、これまた普通肥料を共通組成で同一の濃度で加えた養液を循環させ、そうして発芽した株については、あとは、なんら枝の剪定や葉の間引きなどの人為的な処理を加えずに「トマトの育つままにまかせる」という放任栽培をすることで、そのようにジャングルのようなトマトの樹が発現するのです」
トマトを信頼して自由に養うとと、奇跡的といっていいほどの生命の無限の可能性を開花するという意味では全く同じ生命現象なのだと思う。水槽はトマトにとって根を自由に遊ばせながら養分をたっぷり吸収できる。石や土の中で無理に根を伸ばさなくていいので、すべてのエネルギーが潜在能力を全開させることに働くのだという。
私たちも同様に、未知の、そして無限の可能性を秘めているのだと思う。
野沢さんは手にかけたトマトは、誰もが口をそろえて「美味しい」といってくださるほど美味いと言う。しかも、それらは健康そのものです。ハイポニカ農法で育てますと、病虫害に対して大きな自衛力を発揮します。あえて病菌をうえつける実験をしたことがあります。しかし、いつの間にか、生育障害を受けることもなく自然治癒してしまいました。
人間において同様である。
末期ガンと診断された人が、ポジティブな自分になることにより、治っている事実がある。
私たちは、そのような潜在能力を持って、存在しているのである。
■3.トマトの潜在能力を発揮したことは、千住家の3人の天才と同じ
昨日紹介しました千住家の3人の天才たちも、水槽の中で自由に育った完熟トマトたちそのもの。
千住兄弟を育てる基本とは、
子どもをとことん信頼すること。
子どもの興味を尊重し、親が共感をもって共有すること。
子どものあらゆる試行錯誤を許容するとともに励ましつづけること。
本人の潜在能力を発揮できる環境ではないだろうか。
千住兄弟は、の父親は「やるなら超一流になれ」と励ましたということだが、その意味は他人を蹴落として這い上がるのではなく、自分に向かい、その限界を乗り越えようとすることだ、ということのようだ。
いわば相対評価ではなく絶対評価の生き方といえる。
自分の心の可能性、自分の命の深遠をとことん探究していく時、人は誰しもが宇宙から与えられた潜在的な力を多様に開花させることができるのだろう。
結果として千住家の子どもたちは芸術の道に進んだが、それがどのような道であれ、"超一流"になれば、自らを幸せに導き、周りの人間に豊かさを分かつに違いない。
■□ トマトと千住家の3人の子供から学ぶことは □■
私たちには、驚異的な潜在能力を保有している。
それを発揮できるかは、自然に本性に従い生きる。決して拘束しない。
人に対する拘束の主なことは、本人のネガティブな考え、感情である。
それが潜在能力を発揮する妨げになっていることは事実である。
※ネガティブな感情や考えは、潜在意識内のプログラムです。
それを効果的に改善し、ポジティブに考える自分にする方法が、シルバメソッドです。
日時:2011年7月16日 00:16
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