片頭痛の薬は効かない!?ストレスによる頭痛5つの治し方

偏頭痛の薬が効かない!?ストレスによる頭痛5つの治し方

海岸で両手を広げているスッキリ顔の女性

何かに集中しなければならない時やせっかくの楽しいイベントの時に、頭痛が発生したら困ったなぁと感じますね。

そんな時に、薬に頼らない方法があります。

それが、緊張によるものや片頭痛であれば、くすりが効かなくなっている場合にも使えます。

あなたの脳にそれが起こらない回路をつくってしまう方法です。私達の脳はすごい力を持っています。

薬が効かなくなった!恐怖の片頭痛からの脱却

くすりが効かなくなった恐怖、夜も寝られない、この先が不安になった二人が克服した体験をまずはお読みください。あなたにも、薬を使わなくても克服する力が備わっていることを知って頂けたけたら嬉しいです!

(1)血管が破裂しそうなズキンズキンが10日足らずで改善

杉山 佳代子様 (仮名) 40代 東京都 会社員

頭の痛み解消にセデスを常備し、使用!

短大を卒業して、就職、一人生活を始め、数か月経ったころから頭痛が頻繁に起こるようになりました。それまでは、生理の時に少し頭が重い感じがあるくらいでした。

きっと、慣れない生活に、身体のバランスが崩れているのだろうとわかっていましたが、薬ですぐにいたみが消えるので、いつしかそれに頼るようになりました。

予感がした時にも、事前に食い止める意味で安易に手を出していました。

気が付けば、職場のロッカーにセデス1箱、いつも持ち歩くバッグにも、自宅にも、常にセデスを常備していました。

薬を飲んでも全く効かない状況に陥った

その後、結婚出産、新しい仕事と、ライフスタイルも変わり、全くくすりを使わない時期もありましたが、妊娠・授乳中以外に半年以上服用しない時期はまずありませんでした。

セデスにお世話になりはじめて、十数年経った頃から、生理でもないのに頭痛を頻繁に感じるようになりました。気が付けば、1ヶ月も毎日薬を飲んでいる・・・。私は胃腸が弱いので、毎日の服用に抵抗があったのですが、いたみには勝てませんでした。そんなある日、くすりを飲んでも全く効かない状況に陥りました。

私は恐怖を感じました。医者から処方される薬は市販のものより強いと聞いていましたし、その副作用を調べると、数例ですが、死に至ったケースもあるというのです。

脳波アルファ波を活用して5ステップの頭痛のコントロールにチャレンジ

いたみが取れない、集中できないから仕事ができない、ガンガン頭が割れるような、血管が破裂するようなズキンズキン・・・、寝れば治まるのですが、起きるとすぐに始まる・・・。

このどうしようもない気持ちをどこへぶつけたらいいのか・・・と悩んでいたところ、知人がシルバメソッドの頭痛のコントロール※を紹介してくれました。

はじめは、こんな言葉で、私の血管が破裂してしまいそうな激しいものが治るなんて!おかしい!と思ったのですが、薬が効かなくなってしまった以上、試してみるしかありませんでした。

結果、驚きでした!

私は、最初、この5つのステップがなかなか頭に入ってこなかったので、メモをしました。そして、アルファ波レベルに入って、うす目をあけてメモを見ながら、自分の言いやすい言葉で、宣言するようにしました。

すると、徐々にその効果は表れてきました。最初5分間隔で、3回チャレンジしました。3回目の時にも、いたみは残っていましたが、何かに集中できない程ではありませんでした。

その日は、5分間隔で3回のチャレンジを3、4回、やりました。

しかし、翌日も朝から頭痛がありました。いたいとアルファレベルに入っている感覚がよくわからないのですが、マニュアル通り進めて実践!すると、前の日よりもいたみが残っている時間が短くなりました。

私は3日間続けて、毎日、食後や入浴後に脳に言い聞かせるように実践しました。

頭痛が気にならない程度であっても、うっすら感じているときには、実践しました。

すると、その後、うそのように感じなくなりました。そして、半年間位は薬を飲まないで大丈夫でした。その後、生理時には、たまに服用する時がありましたが、この方法を始めてから1年後には、ほぼくすり入らずになっていました。

それから10年、今、脳は偏頭痛を忘れたみたい!

あれから10年以上経っていますが、今では年に数回、予感がした時に対処しているだけです。セデスもありません。通勤途中の歩行中にステップ1、2位まで宣言すると、「もう大丈夫!」みたいな感覚があって、それで終わりです。

脳って不思議です。私の脳には偏頭痛を起こさない回路がしっかりプログラムされているようです。お悩みの方は、是非、だまされたと思ってチャレンジしてみてください。

※…頭痛のコントロールは、本記事の実践編で紹介します。

頭をかかえる男性

(2)夜も眠れないほどのいたみから、すぐに解放され始めました!

K・M 様 男性 学生 21歳 鹿児島県出身

夜も眠れない痛み、その恐怖の日々

3年ほど前から偏頭痛持ちだったのですが、あまり気にならない程度でした。薬を飲めばすぐに痛みも消えて生活に支障はありませんでした。

しかし、2018年の8月下旬あたりからいたみがひどくなり、夜も眠れなくなるほどでした。病院に行き、薬をもらい、なんとか痛みは和らいだのですが、それでも痛みに対する恐怖を感じていました。

今は、頭痛のコントロールで痛み、恐怖から解放された!

これから先も、この痛みと付き合っていくのは大変だと思い、父に相談したところ、シルバメソッドを紹介してくれました。受講して2日目が終わり、すぐに家に帰って頭痛のコントロールを行いました。それからほぼ毎日、朝起きていたみが起こる前に予感のコントロールをしてから、1日をスタートさせました。

気がついたら、『そういえば今日はなかったな』と思う日が多くなり、今では痛みを感じるのは週2回くらいです。しかし、痛みがきても、すぐにこの方法で対処すれば、痛みが軽くなるか無くなってしまいます。

本当に助かっています。 <以上>

その他の体験談を下記に示します。

(2)夜も眠れないほどのいたみから、すぐに解放され始めました!■40年越しの頭痛が○○した!! 週に4日間は発生、それが!

習慣のコントロールで潜在意識をコントロールできることを実証した、成功実体験です。健康に関して大きな可能性を感じさせてくれます。
…女性 自営業  東京

(2)夜も眠れないほどのいたみから、すぐに解放され始めました!■偏頭痛がなくなった!

頭痛が出始めた時に、教わった通りアルファレベルに入り「私は頭痛を感じています。私は頭痛を感じたくありません。云々・・・」と唱え30分もすると頭痛が消えてしまいました。
…40歳 国家公務員 神奈川県

上記の体験談で活用した方法の詳しくは、下記の無料メールセミナーを参考にしてください。

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あなたの痛みは、ストレス?緊張によるもの?

頭に手を当てている女性と両手を顔に当てて下を見つめている女性

いたみには、主に2種類ある

2013年に発表された国際頭痛学会の分類では、約350種類もあります。

主には、原因となる病気がないのに、起こるものを一時性、何らかの病気によるものを二次性として分けられています。

原因となる病気がないのに起こる一時性のいたみ

一次性のものにも大きくは4パターンあるようです。そして、日本人の約40%に当たるおよそ4000万人が悩まされているとされています(15歳以上)。

頭痛のタイプ別人数の割合を表した円グラフ

いたみが発生する場所や原因から、あなたのタイプがわかりますか?

  • 頭全体が締めつけられるような緊張型…2000万人
  • 繰り返し起こる慢性的なもの、ズキンズキンの片頭痛…840万人
  • 片目の奥や側頭部に激しく感じる群発型…12万人
  • 薬の使い過ぎが原因で発生するもの(注1)…120~240万人

一番多いのは、緊張によるものですが、片頭痛の場合には、女性の方が男性よりも3倍も多いようです。典型的には女性の生理が始まるとホルモンの変化が起こるので、それとともに自覚する人が多いそうです。

尚、この改善には、あなたがまずはどのタイプなのかを見極め、適切な対処を行うことが大切です。

病気が原因で発生する二次性のもの

何らかの病気が原因で起こるのは「二次性」に分類されます。

これらは、頭部の外傷によるものから、くも膜下出血や髄膜炎といった、命にかかわる病気が原因のものもあります。今までに経験したことのないほど激しい突然のいたみ、高熱や嘔吐、その他、いたみの強さが数週間の間にどんどん増していく場合は、すぐに病院へ行ってください。

注1)薬の使いすぎによるものは国際頭痛学会の分類では二次性に分類されていますが、慢性的なもの一つであるため、ここでは一次性の方へ掲載しております。

あなたのタイプを知ろう!

あなたがどのタイプのものかわかることによって、対処の仕方が変わってきます。そこで、一般的症状を下記に記しますので、自分のタイプを確認してみてください。ただし、ここでは一次性のものを対象にします。

■a.緊張型によるもの■b.偏頭痛

上記のaかbかを判断するチェック表には、6つの項目(1~4,A・B)があります。★欄に該当項目をチェック印してください。

緊張型と偏頭痛の症状の違いを表した表

  • 緊張型…1~2の2つ以上が当てはまり、
    • AとBの両方が当てはまる場合は、緊張型と考えられます。
  • 片頭痛  …1?4の症状のうち、2つ以上が当てはまり、
    • かつ、AとBのうち1つ以上が当てはまる場合は、この類であると考えられます。
  • 注)両方を抱えている場合もあります。

■a.緊張型のいたみは、30分程度で治まったり、1週間程度続いたりと、個人差があります。その持続時間の長短にかかわらず、頻繁に起こるようになると大きなストレスになります。そして、日常生活にさまざまな支障をきたします。

■b.片頭痛の持続時間は4~72時間とさまざまです。その人の状況によって異なります。

上記のチェック表にある要素以外にも、次のような予兆が起こるケースもあります。

空腹感、生あくび、イライラ、手足のむくみ、など。

また、このタイプの1~2割の人には、閃輝暗点(せんきあんてん)という前兆が見られることもあります。それは、視野の中央にギザギザした光が現れ、それが5~60分間ほど続きます。それにともなって、いたみが発生したり、あるいは、それが消えてから60分以内に生じるというものです。

■c.群発型

1.目の奥が激しく痛むことがある

2.発生してから3時間以内に収まる

3.夜間に生じる

4.数週間にわたって毎日起こったのち、数か月間は全く起きない

この4つの質問の内3つ以上が該当すれば、おそらく群発型の可能性があります。通常、このタイプの人は、他のタイプを抱えてはいませんが、ごくまれに、片頭痛も併せ持っている場合があります。

■d.薬物乱用型

市販の痛み止め、または、処方されたものを1週間に4日以上飲んでいるのに、いたみが治まらない場合。但し、心臓疾患の治療のために低用量のアスピリンを服用している場合には、この数にはいれません。これに該当していれば、薬物乱用型の可能性があります。

さあ、あなたは、どのタイプかわかりましたか。

慢性の痛みは自分がつくっている!?

PCを打つ手とテーブルの上のミニ観葉たち

頭痛のタイプによって、原因と対処し方について触れます。

尚、ここでは対象者が多い緊張型と片頭痛、薬物乱用型に関して触れます。

「緊張型」は生活習慣によるものが大きい

原因となる病気がないのに、繰り返し起こる慢性型のなかで、最も多いタイプが「緊張型」です。日本では、約2000万人いると推計されています。

緊張型は、デスクワークや運転など、1日の内に同じ姿勢を長時間続けた場合に起ります。こめかみの部分にある側頭筋や、首から肩に広がっている後頸筋や僧帽筋などが緊張して、起こると考えられています。また、目を酷使することで、その疲れによる場合もあります。

昨今は、片時もスマホを手放せない方が大勢です。スマホに長時間向っていると前かがみの猫背になり、内臓を圧迫している状態が長く続きます。この姿勢が良くないのです。

また、その他、ストレスや緊張、不安、うつ状態からホルモンバランスが崩れ、脳が痛みを敏感に感じる原因となっている可能性もあるようです。

緊張型の場合、いたみの持続時間には個人差があり、30分程度で収まることもあれば、1週間くらい続くこともあります。また、その持続時間の長短に関わらず、頻繁に起こるようになると、毎日の生活に支障をきたし大きなストレスとなるので要注意です。

生活習慣を意識することで、改善できる可能性大!

下記のような生活習慣を意識的に見直していきましょう。

◆長時間の同一姿勢 特に内臓を圧迫する前かがみの姿勢(スマホ使用時、デスクワーク等)

不適切な枕  ◆運動不足 など。

まずは、姿勢です。上記のような姿勢や恰好で長時間いる場合、首筋から肩にかけての筋肉に負担がかかることと、同じ格好でいるので血流が悪くなるということです。また、猫背状になっていると、呼吸が浅くなって、酸欠になり、脳に十分な酸素が行き届かないこともよくありません。

次に、目の疲れです。パソコンやスマホなど、長時間くぎ付けになっている場合、姿勢を正すことと同時に、ときどき目を閉じて休めるように心掛ける必要がありますね。

意識して、と言ってもこれも習慣なので、はじめの内はなかなか難しいかもしれません。ですが、日中は一時間ごとにアラームを設定しておき(周りに迷惑をかけないように)首や肩を10回ずつ回す、目を1分間閉じて休めるなど、細かいことの積み重ねでも、改善の余地ありです。

その他にも、次のような対策があります。

発生してしまった時の1分でできる3つの頭痛撃退法!!!

頭部のマッサージをしてもらっている女性

薬を飲む前に、まずは、下記を試してみてください。

◆両手の指そらし①:両手の指を順番に手の甲のほうへそらしていく。

これによって、腕、肩、首の筋肉や筋膜がほぐれるので、脳の中の脳脊髄液まで流れやすくなり、自律神経が整って、頭がスッキリしてきます。また、各指は、各内臓にもつながっているので、内臓も調整していきます。

◆ツボ押し②:百会(ひゃくえ)※を1分間圧す。

両手で、両耳をおおって、そのまま頭頂部へスライドさせて、中指同士がぶつかったところが百会です。そこを両方の中指で、1回20秒位優しく圧迫します。それを3セットします。頭痛のある方は、頭皮が硬くなっている人が多いので、このツボをおすことで、マッサージ効果も期待できます。

その他にも、圧すと良いツボは、首の後ろの「天柱」「風池」、こめかみの「太陽」などです。

◆深呼吸③:できれば腹式呼吸がおすすめです。

深呼吸は酸素を多く取り込みますので、脳にも酸素が行きわたります。また、副交感神経が優位になり自律神経を整えてくれます。さらに深呼吸は背筋をのばすことになるので、内臓が圧迫感から解放され姿勢が正されますので、痛みがないときでも、1日に何回でもお勧めです。

これら1分でできる方法は、頸椎セラピストで頭痛治療家の小林敬和氏のオススメの方法です。

進め方は、「心身をリラックスして、アルファレベルに入る方法」

薬による弊害を考えれば、「身体に悪い生活習慣」の改善を習慣にした方があなたの体とっては、一石二鳥にも三鳥にもなります。

ですから、意識して予防していくことをお勧めします。それは、身体を大切にしていくことにつながっていきます。

姿勢の改善や目を休めたり、運動をしても軽減しない場合は、精神的なストレスが関係している可能性もあります。それが加わると、脳の中枢神経の痛みの感じ方が過敏になって、長引く可能性もあるようです。

精神的ストレスを緩和する対症療法として、下記のような方法も日々取り入れてみることをお勧めします。心と体のリラックス、座っていながら血液循環を良くして冷え症の改善にもつながる方法です。

激しいズキンズキン片頭痛は予感時に対処できる

病気が原因ではない、もう一つの慢性的なものとして片頭痛があります。これは、血管が破裂するかのような激しいズキンズキンといういたみがあり、動くと悪化するのが特徴です。

日本でこの症状がある人は、約840万人ですがその多くは女性にみられます。頭の左右どちらかに発生する人が約6割、両側に発生する人が約4割とされています。

この原因は、はっきりとはわかっていませんが脳自体は全く問題がないということです。ただ、脳の視床下部が刺激を受け、脳の血管を取り巻く三叉神経やその周りの血管の収縮や拡張によっていたみが起こると考えられています。

痛みの主な引き金

視床下部は、女性ホルモンの分泌や睡眠、食欲などをつかさどっているため、下記のようなことも引き金(因子)になると考えられています。

  • 月経や排卵、出産や更年期、
  • 寝不足や寝過ぎ、
  • 空腹、
  • ストレスやストレスからの解放、
  • まぶしい光、強いにおい、
  • 人混みや騒音、
  • 天候の変化、温度の変化や高い湿度、
  • アルコール類の飲酒

あなたは、どれか思い当たることはありますか。

片頭痛は、予感がする&予兆がある

予兆としてよく知られている典型的なものが、視覚の変化です。ジグザグの線、盲点、キラキラしたまぶしい光の点、色が透けた丸い点が現れたりする方が約2割いらっしゃると言われています。

通常の場合、前ぶれは痛みが襲ってくる約30分前から60分前のあいだに生じ、5分から20分間持続します。

また、約3割の人には、それが生じる最大48時間前に予兆があるようです。それは曖昧ではありますが、下記のことに当てはまることが多いそうです。

・疲労感 ・気分の変化(落ち込んだり、高揚感) ・胃腸障害(下痢、便秘、食欲不振) ・首回り頭部のいたみ ・視覚の変化 ・光または音に敏感になる ・めまい ・集中力の低下 ・特定の食べ物に対する欲求 等

いずれにしても、予兆があれば、事前の防止策がとれますので、それを有効に活用していくことができますね。

薬物乱用は、発生する頻度といたみの強さを増すばかり!

ハート型のタブレットと数本の茶色のビン

もともと片頭痛や緊張型の人が、1か月に15日以上いたみがあり、それを止める市販のくすりや処方薬(トリプタン)を1か月に10日以上使用している状態が3か月を超えて続いている場合は、この使い過ぎによるものと診断されるそうです。

原因となるくすりは、生理痛や腰痛などを抑えるものでも起こります。また、服用する日数が多いほど起こりやすくなるということです。

この薬物乱用によることが疑われる場合は、自分で悪循環を断ち切ることは難しい可能性があるので、頭痛外来や神経内科など、専門医を受診してください。

これに当てはまらない場合でも、効き目があまりよくないのに頻繁に使い続けている人、常用している人、気休めで利き目がよくわからないのに使っている人も、悪循環が始まっている可能性があるので、受診をおすすめします。

薬の使い過ぎが引き起こす悪循環

つらい頭痛をたびたび経験している人は、それによって、したいことややらなければいけないことができなくなることをよくわかっています。そして、「再発」に対する不安や恐怖もあります。だから、すぐに抑えられるくすりに頼ってしまいがちです。

薬局にいけば簡単に手に入るので、自己判断で服用するようになります。そして、次第にそれをのむ頻度が増えていくのです。

しかし、これを使い過ぎると、“脳の可塑性(かそせい)(後述します)”が働き、痛みに敏感になっていくので、要注意です。その結果、少しの刺激でもいたみが起きやすくなって、発生頻度が増えると考えられています。

また、いたみの性質やそれが出る場所が変化するなど、発生の仕方がより複雑化して、次第に同じものでは効きにくくなっていくという現象が起きます。これに思い当たる人は、なるべく早めに、改善に向けて取り組んでいくことをお勧めします。

薬の副作用について

くすりを服用してはいけないということではありません。助けられることも多々あります。ただ、根本的な治療にはならないので、なるべくそれに頼らないですむカラダ、つまり、頭痛が起らない身体に改善していきましょう!と言いたいのです。

副作用の詳しいことについては、ここでは触れません。市販薬であれば箱に明記してありますし、処方されたものであれば、医師にきけば答えてくれますので、ご自身で確認してみてください。

ただ、くすりの服用頻度が増えると、胃が荒れます。すると、胃がんのリスクが高くなり、肝臓も弱ってくるので解毒作用の質が落ちるということもあるようです。肝臓の元気度は健康のバロメーターでもあるようですから、すぐに薬に頼らない方法を試してみることをお勧めいたします。もし、あなたが女性であれば、妊娠したらくすりの服用はできなくなります。

あなたが苦しみから解放される二つの方向

ハーブティ

頭痛を引き起す因子からの対処の仕方

いたみが起きている時には、こめかみの血管がはっきりと際立って敏感になることがあります。

これを引き起こす因子※にさらされると、脳はそれを伝える複数の神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、GABA、他)を放出してきます。

これらは、脳からのメッセージを伝達する重要な働きをします。

  • ※因子…ストレス、睡眠不足、欠食、睡眠不足、気候の変化、他

痛みが生じるとき、神経伝達物質は脳内のいたみの伝達ステーションである三叉神経核に信号を送ります。この神経信号を受け取った三叉神経核は、脳の他の部位に信号を転送し、次の症状を生じさせます。

・脳周辺の血管を拡張して、うずかせる ・吐き気をもよおさせる ・光、音、においに対する感覚を強める ・後頭部と首の筋肉にけいれんを起こす ・全般的ないたみを引き起こす、などです。

頭痛の引き金因子によって起こる症状の一覧表

◆この生理学からみた仕組みから、頭痛を改善する一つの方向は、頭痛の引き金因子をなくしていくか、或いは予防することです。

脳の可塑性(かそせい)を活用した治し方

一旦、片頭痛を起こすと、それを引き起こすリスクが増大する傾向があります。これは、長い年月の間に脳が自らその回路を形成するもので「脳の可塑性」という働きに基づいています。

たとえば、初めて自転車の乗り方を練習する時、あるいは初めての仕事を学ぶ時などには、意識的な努力が必要になります。

しかし、練習を積むにつれ、それ程努力しなくてもできるようになります。身体と脳がそのやり方を覚えてしまうからです。

最終的には、何も考えなくても自然にできるようになります。即ち、体験したことが習慣化され、意識しなくても、あたり前のようにできるようになるのです。

片頭痛についても、同様のことがいえます。引き金因子に接触するたびに、脳は、神経伝達物質を放出して、いたみのメッセージをより効果的に伝達できるようになっていくのです。つまり、その方法を学習していきます。

そのため、年月を経るにつれ、痛みがより頻繁に簡単に起こるようになり、症状も重くなったと感じるようになります。

以前は、徹夜したり、昼食を抜いても何も問題はなかったのに、今では睡眠時間が少し足りなかったり、昼食を抜いたりするだけでも起こるようになるといったケースです。

しかし、逆のこともいえます。

脳は、訓練によってこの対処方法を学び、いたみのメッセージをブロックすることもできるのです。その方法を効果的に学習することもできるということです。簡単に言えば、痛みを引き起こさないように、脳に学習させることができるということです。

◆頭痛を改善する二つ目は、痛みのメッセージを伝える神経伝達物質の放出を抑えることです。

あなたのからだの不思議さやあなた自身に備わっている優れた能力、万能さを自覚する為にも、この「脳の可塑性」を試してみることをお勧めいたします。

上記の二つの改善方向を具体的にどのようにするかは、次の章で説明します。

メンタルを活用した薬を使わない偏頭痛の治し方

日記をつける女性

あなたのいたみの因子は何かすでにおわかりになりましたか。もし、わからない場合には、それを見分ける為に、「頭痛ダイアリー」をつけることをお勧めします。

(1)いたみを起こすあなたの引き金因子は何?

①引き金因子から、改善へのアプローチ

これまでのことを簡単にまとめてみました。

◆片頭痛

月経や排卵、出産や更年期、寝不足や寝過ぎ、空腹

ストレスやストレスからの解放、まぶしい光、強いにおい、人混みや騒音、

天候の変化、温度の変化や高い湿度、アルコールが原因で起こりもの

◆緊張型は、生活習慣が原因で起こる

長時間の同一姿勢、悪い姿勢、不適切な枕、運動不足

こういった生活習慣を改めてもいたみがやわらがない場合は、精神的ストレスが関係している可能性があります。

頭痛ダイアリーをつけてみよう!

また、自分の症状を客観的に把握するために、日記をつけてみることもお勧めです。

これは、手帳やカレンダーなどに、頭痛が起きた日やいたみの強さ、食べたもの、服薬したタイミング、音や光が気になったかどうかなどをメモしていきます。女性の場合は、月経期間も記入していきます。

自分の頻度や強さ、起こる時間帯、食べ物との関係などを客観的に把握するために行います。これがわかれば対策を打つことができます。

特に上記の引き金因子に関連したことを記入することによって、因子や予兆が具体的にわかるようになります。

また、緊張型も片頭痛も引き金因子として、ストレスが関わり合う傾向にあります。その場合には、その原因をつきとめて改善していくことは非常に有効です。

さらに、引き起こす因子は一つとは限りません。2個以上の因子が重なった時に生じるケースが多いと言えます。例えば、仕事で忙しく緊張を過剰に感じている時に、昼食を抜いた時などです。

頭痛の引き金因子別偏頭痛が起こる割合を表した表

上の表の報告では、最もよくある引き金因子はストレスです。

それを解消するには、『溜めない』『感じなくする』の主に2つの方向で改善することができます。

この2つは、どのような違いがあるのでしょうか。

(2)引き金因子の代表格 ストレスを溜めない対策

この目的では、心と体のリラックスを促すことで、脳波をアルファ波状態にするリラクゼーションが非常に効果的です。

この方法は、単にストレスを解消するだけはありません。痛みを引き起こす神経伝達物質の放出を抑えることがわかりました。具体的には、ストレス下において、痛みを引き起こす因子である脳のドーパミンやセロトニンなどの放出量が変化しなかった、即ち、これらの物質をコントロールできたということです。これは薬がもたらすのと同じ効果でもあります。それがこのリラクゼーションによってもたらされることがわかっています。(Mathew
et al.1979)

具体的な方法は、下記をご参照ください。

↓↓↓

進め方は、「心身をリラックスして、アルファレベルに入る方法」

私達は、知らず知らずの内に精神的な疲れをためてしまいます。なので、それを随時、解消していくために、休憩時間や昼休み、通勤、入浴タイムなどの隙間時間を使ってください。その都度、3分~5分でいいので、心身をリラックスすることです。これを習慣化していくことで、疲れにくくなっていきます。さらには、身体のホルモンバランスを整えていくことにも効果的です。

(3)思考の転換で、ストレスを感じなくする方法

考えごとをしている男性

あなたがストレスを感じる場面はどのような時ですか?

例えば、上司と話す時、特定なAさんと会う時、朝、会社に出社する時等、あなたが苦手、イヤだなと感じる場面、緊張を感じる時があるのではないでしょうか。まずはそれを見つけることです。

緊張状態の時には、不安や恐怖、嫌な気分になります。また、興奮状態になる場合もあります。目が大きく見開かれ、心臓の鼓動は激しくなり筋肉が緊張したりします。

いずれの場合にもその感情的・身体的な反応は、無意識による反応です。その反応の仕方を変えることで、ストレスを減らすことができます。

その無意識の反応は、あなたの潜在意識にある記憶に従って現れます。ですので、その記憶を変えていくことで改善することができます。

それには、思考の転換がお勧めです。

物事には、必ずプラス面とマイナス面があります。

例えば、上司に叱られるのではと思い、日々不安や恐怖を感じている場合、その受止め方を変えていくのです。簡単に言えば、叱られることがいやで、ストレスを感じている自分から、叱られないような自分づくり、或いは、叱られても平気な自分につくりかえていくことです。

叱られる内容を分析して、叱られないような対策をきちんととれば済むことですし、叱ることが単純にクセになっている上司であれば、自分はその人から、関心を持たれ、期待されているから叱られるのだと、自分にとって良い方に解釈をして感謝することです。叱られるたびに、感謝感謝と思うようにします。

つまり、脳に「叱られることは、感謝すべきことだ」という新しい記憶を入れていくことです。そうすれば、脳はストレスを感じなくなります。それどころか喜びを感じる可能性だってあります。

このような思考を転換していくことで、気持ちが落ち着き、緊張状態を解消していくことができます。

それを更に一歩進めるには、次のことがお勧めです。

心とからだをリラックスさせて、脳波をアルファ波状態にします。そして、叱られることは感謝にあたいすべきことなのだ、喜ぶべきことなのだと自分に何度も言い聞かせるのです。そうすると、より早く脳にこの考えを記憶させていくことができます。なぜなら、アルファ波状態は、潜在意識と強くつながっている次元なので、効率良く記憶を変えることが可能なのです。

あなたのストレスを感じる場面を一つ一つプラスの反応、前向きな捉え方に変えていくことで、それは大きく減少していくはずです。そうすれば、頭の痛みも改善傾向に向かうことが大きく期待できます。

詳しくは、下記の無料メールセミナーを参考にしてください。

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(4)予兆&予感がした時に、セルフトークで治す方法

OKサインを出して並んでいる3人の女性

普通は、予兆や予感を感じた時には、嫌な気持ちになってしまいます。何故なら、もう痛みが来るぞ、嫌なことが起こり始めるぞとわかってしまうからです。来る前から、来るぞ来るぞとネガティブな気持ちで待ち受けています。

このネガティブな思いは、余計にいたみを助長する方向に働きます。ですから、

その不健全な思いを健全化することで、それを軽減することにもつなげることができますから、とても重要なポイントになります。

例えば、予感や予兆を感じた時に、「また、片頭痛に悩まされ、今日1日何もできないかもしれない」という思いがよぎったら、その時に健全な言葉をあなたの脳に記憶させていくのです。

そういう時に、まずは数回深呼吸をしてリラックスします。

そして、心の中で、或いは、周囲に誰もいなければ声に出して宣言してください。

「私は、今、頭痛(=★)の予感がしています。でも、私はそれを引き寄せない方法を知っています。私には、★は起こりません。私には、本当に★は起こらないのです」

始めから、この宣言で上手くいく場合もあれば、そうでない場合もあります。

コツは、深呼吸をわすれないこと、そして、上手くいかないのは、脳がまだこの方法を呑み込めていないので、何度か失敗しても気持ちを新たにして、実践し続けてみることです。

(シルバメソッドの卒業生は、深呼吸の代わりに、三本指のテクニックを活用し、リラックスをして宣言して下さい)

(5)脳に再発防止のプログラムを繰り返すことで改善していく方法

この方法は、心とカラダをリラックスさせて、言葉を使って解消していく方法です。これはシルバメソッドの頭痛のコントロールというテクニックです。多くの受講生がこの方法で再発を免れています。

まず、緊張型の人はいたみが起きた時に、下記の一連の流れを1回実践してください。片頭痛の人は、一連の流れを5分間隔で3回実践してください。また、予感を感じた時に、実践すれば、いたみを感じなくても済むようになりますね。

その場合には、一部の文言を変える必要があります。

【 プログラム内容 】

1)目を閉じて、心とからだをリラックスします。そして、脳波をアルファ波状態にします。

2)次に、心の中で或いは声に出して、次の5ステップの言葉を宣言し、脳にプログラムしていきます。

・『私は、今 頭痛★(の予感)がしています』…1ステップ

・『私は、★を感じたくないです。★をなくしたいです』…2ステップ

・『今から1から5まで数えます。5を数えた時、私は目を開けます。

はっきりと目覚め、爽快な気分で完全に健康です。

その時、★(の予感)はなくなっています。私は、もう★(の予感)を感じません』…3ステップ

・『1、2、3、  5を数えた時、私は目を開けます。はっきりと目覚め、爽快な気分で完全に健康です。

その時、私の頭に不快さがありません。私は、頭に不快を感じません』…4ステップ

・(指を鳴らして、目を開ける)

『私は、はっきりと目覚め、爽快な気分で完全に健康です。前より一層良  い気分です。頭に不快さがありません。私は、頭に不快を感じません。これは、本当にそうなのです』…5ステップ

この方法は、あなたの潜在意識に働きかけて、いたみを解消していく方法です。あなたがより積極的な思いをもって活用することで、頭痛の原因までも取り除ける可能性があります。

脳がそのやり方を覚えさえすれば(可塑性)、一連の流れをより簡単に、少ない回数で改善できるようになり、ついには再発の仕方を忘れてしまうでしょう。

こんな言葉で、私の激痛が治るわけがない!・・・と思われる方、是非、チャレンジしてみてください。

尚、基本は心とカラダをリラックスさせて、脳波をアルファ波状態にできるようにしてからです。

以上、この実践は、あなたが今まで悩まされていた緊張型と偏頭痛から解放される方法です。冒頭の体験事例は、これを実践した結果です。

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まとめ

本と観葉植物

冒頭で、夜も寝られない、将来に恐怖を感じた男性、また、薬が効かなくなった女性が頭痛を克服したお二人の体験をご紹介しました。

そのような力があなたにも備わっています。

■頭痛を解消する為に、まずそのタイプを見極めることが大切です。

a.緊張型によるもの b.偏頭痛 c.群発型 d.薬物乱用型

日本人の約40%は、頭痛で悩まされています。

もっとも多いのが緊張型66%、片頭痛は28%です。

■改善方向は二つあります。

  • ①痛みを引き起こす因子を取り除くこと。最も多い因子はストレス。
  • ②痛みを伝える神経伝達物質を抑えること。

■くすりに頼らないメンタルを活用した治し方

  • (1)いたみを起こすあなたの引き金因子は何か?
  • (2)引き金因子の代表格 ストレスを溜めない対策
  • (3)思考の転換で、ストレスを感じなくする方法
  • (4)予兆&予感がした時に、セルフトークで治す方法
  • (5)脳に再発防止のプログラムを繰り返えすことで改善していく方法

以上が「偏頭痛の薬は効かない!?ストレスによる頭痛5つの治し方」です。

いたみをコントロールできる、潜在能力の活用の仕方をご参考ください。

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