潜在意識と無意識。潜在意識を使いこなす唯一の方法

潜在意識とは?無意識との違いと潜在意識を使いこなす唯一の方法

潜在意識を効果的に活用するための5つの条件、願望を引き寄せるために必要な2つのポイントをご紹介します。

正しい自己イメージを作ることができれば、ものごとがどんどんうまく運ぶ方向へ進んでいきます。そのコツについても解説します。
 

目 次

【1】人生は、潜在意識で創造される

【2】潜在意識とは
1. 潜在意識と顕在意識
2. 無意識と潜在意識との違い
3. 顕在意識は、たった3%


【3】潜在意識を活用すれば、願いが叶う?
1. 効果的に活用するための5つの条件
1.1 潜在意識とつながる方法を知ること
1.2 「叶えたい」という『強い願望』
1.3 「叶う」という『強い確信』
1.4 「叶うのが当然」という『強い予期』
1.5 ポジティブな思考や行動

2. 願望を引き寄せるための2つのポイント

【4】3つの驚異的な情報力とは?
1. 潜在意識の巨大な情報力【第一機能】
2. 第三者との意思疎通【第ニ機能】
3. 宇宙の叡智とのつながり【第三機能】


【5】望みを叶えられる自分になる秘訣
1. 業績を上げたビジネスマンの行動特性
2. 要は潜在意識への正しい自己イメージ
3. エジソンの自己イメージと志
4. 潜在意識にプラス思考を記憶する意味
5. 性格は変えられる?
6. マイナス思考を消すことはできる?


【6】潜在意識を使いこなして望みを叶える方法
1. 自分をダメにするループから抜け出す
2. 視点を変えると「苦」が「楽」に変わる


【7】活用のまとめ

人生は潜在意識で創造される【1】

あなたの潜在意識にある記憶は、幸せに生きられるか否かに大きな影響を与えます。

仕事の成功や充実度、心身の健康、人間関係などに深く関わっています。

なぜなら、私たちの毎日のほとんどは、その記憶が支配しているからです。

そこに刷り込まれた記憶によって、毎日、食事をし、仕事したり学校へ行って勉強をしたりしています。
 
そして、日々何かを考え、行動をして過ごしています。
 
もし、あなたが

●毎日の生活に多くの不満を感じている
●いろいろ上手くいかないことが多い
●なかなか願望が実現できない
 
これらをなんとかしたいと思っているのであれば、それは、潜在意識を有効活用することで、大いに改善することができます。
 
また、あなたの自己評価を変えていくことで、もっと能力を発揮していくこともできます。
 
あなたの願望を簡単に諦めないでください。

あなたには、まだまだ目覚めていない能力があるのです。
 
その活用できる条件と方法をご覧ください。

潜在意識とは【2】

潜在意識と顕在意識

潜在意識を発見したのは、オーストリアの心理学者フロイド(Sigmund Freud1865-1939)です。

彼は「精神分析学」という学問を確立し、多くの患者とのカウンセリングから、

人間の通常活用している意識は僅かであり、その水面下(脳の中)にも莫大な情報が入っていることをつきとめました。

 
では、2つの意識の違いをものすごく簡単に説明します。

『顕在意識』とは、

一般的によく注意を促すという意味で「意識すること!」という言葉が使われたりします。

つまり、頭で物事を考えて判断したり、話をしたり、行動したりするときに使っています。

『潜在意識』とは、

普段は使われていない潜在化し眠っている意識とされています。

ただ、私達の体を生かしてくれている心臓の動きや体の成長、

何も考えないで(意識しないで)普通に歩けることやしゃべること、

その他、とっさに何か起きた時の行動や思考、感情もここが司っています。

無意識と潜在意識との違い

この2つは、一般的には同義語として使われています。

ただ、無意識とは潜在意識の働きの一つを意味しています。

潜在意識には大きく分けて二つの働きがあります。

その一つは、ふとした仕草や動作、普段の言葉使いなど、意識しないでできていることを司っています。

それらは、これまで蓄積された記憶に従って行なわれているということです。

例えば、言葉の癖、思考の癖、態度や行動など、習慣や癖にあたるものです。

ですから、無意識は、意識して考えながら行っていることではなく、自然にしていること、できていることを司っています。

そして、この働きが、あなたにとってビジネスの成功や豊かな人生を歩む上で大きな意味を持ちます。
(このことは後述します)

もう一つの働きは、巨大な情報の倉庫であるということです。これに関しては、詳しく後述します。

顕在意識は、たった3%

私達の意識を氷山に例えてみましょう。

氷山は、海面上に出ている部分が、約10%です。

残り90%は海面下に沈んでいます。

これを私達の意識に例えれば、顕在意識は海面から出ている部分に相当し、それは僅か3%から5%しかないと言われています。

反対に、水中に潜っている部分の残り約97%は潜在意識が占めていると考えられています。

こちらの方が圧倒的な幅を占めています。

多くの天才や成功者と呼ばれる人たちは、その3%の顕在意識だけでなく、潜在意識をも意識的に使っていると言われています。

また、彼らは、その使い方を知っている人たちでもあります。

その結果、並外れた驚異的な能力を発揮できた、あるいは発揮できると考えられています。

しかし、この能力は何も著名な天才や成功者だけではなく、人間であれば、誰でも発揮できる力なのです。


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潜在意識を活用すれば、願いが叶う?【3】

あなたが学生であろうと高齢者であろうと、年齢や性別に関係なく、潜在意識は活用することができます。

また、無意識に活用しているケースも多々あります。

それを正しく活用できれば、あなたが望む願いを叶えられる可能性は限りなく高いと言えるでしょう。

なぜなら、潜在意識はあなたが望んでいることを引き寄せられる力があるからです。

実は、現在のあなたの状況もあなたが望んだ通りになっているのです。

しかし、『そんなことはない!』と感じますか。

だとしたら、本当に望んでいることを知って、あなたの日頃の思考や行動を変えていく必要があります。

それには、この意識を正しく使った方が断然、効率的効果的に望みを叶えることができます。

顕在意識だけ、つまり頭でわかっただけでは、なかなか実現しない人がほとんどです。

では、その正しい使い方と効果的効率的な活用の仕方とはどのようなものでしょうか。

それらについてお話ししていきましょう。

効果的に活用するための5つの条件

前述しました二つの働きを活用することにより、あなたの願望を効率よく実現することが可能になります。

その潜在意識を活用する為の5つの条件をご覧ください。

それを簡単に説明いたしましょう。

 (1)潜在意識とつながる方法を知ること

高校生以上になると、ほぼ日中は顕在意識を優位に使って生活をしています。

それは、脳波からわかります。日中は主にベータ波が出ているのです。

しかし、潜在意識を活用するには、脳波をアルファ波の状態にする必要があります。

私たちは、そんなことを知らなくても、

食後やつい物思いにふけっている時、
ボーッとしている時には、
脳波は自然にアルファ波になっていることが多いのです。

しかし、コントロールされていないアルファ波の状態ではすぐに眠ってしまいます。

積極的に潜在意識を活用する場合には、自らをコントロールして、脳波をアルファ波に持っていけることがポイントです。


では、どのようにすれば脳波をアルファ波にすることができるのか?
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(2)「叶えたい」という『強い願望』

様々な願望があります。

例えば、何かがしたいと思った時に、思っただけで終わるのか、それをするために行動にまで移していくのか、思っただけで終わるのは強い願望とは言えません。

強い願望とは、明確(具体的)で駆り立てられるような気持ちになるものを意味します。

(3)「叶う」という『強い確信』

確信とは、あなたが毎日食事ができているように、食べることは当然できると思っていますね。

と同様に「あなたの願いは叶うと思っている」ということです。

あなたが望んでいる方向で実現できると思えているということです。

(4)「叶うのが当然」という『強い予期』

まだ、実現していないけれども、「そうなる」、あるいは「なれる」と心の底から思えるという予期があることです。

幼稚園児は、ほぼ落ちこぼれなく小学生になれますね。これは誰もが当たり前と思えること。

でも、あなたの願望が大多数の人と違った場合、そう思えますか。

マドンナは18歳の時に、ニューヨークのタイムズスクエアの前で、

「私はこの世界で神よりも有名になる」と宣言したことは有名な話です。

そして、神より有名かどうかはわかりませんが、名実ともに世界的なトップアーティストになりました。

彼女は、18歳の時にすでに強い予期ができていたと言えます。

 (5)ポジティブな思考や行動

これは、物事が上手くいくようにするための基本姿勢です。

あなたの夢や願望に向けてだけではなく、その他日常生活においても前向きに考えて過ごすことができること、それは心の余裕を生みます。

また、心のエネルギーが高まります。

潜在意識の活用には、心の余裕、リラックスが大きくものを言います。

以上が、願望を叶えるための5つの条件です。

願望を引き寄せるための2つのポイント

前述の5つの条件を満たすことによって、望む結果を“引き寄せる”ことが可能になります。

この引き寄せるとは、下記の潜在意識の二つの働きによって起こすことができます。

① 望んでいることが実現するのが当たり前と思える自分にすること。

② 実現する為の情報(アイデア・ヒントなど)を引き寄せること。


前者①…実現するのが当然と思える自分になれば、望みを叶える為に考え行動し続けます。

いずれは実現することになります。

一方、

後者②…私達が願望を叶える、或いは、問題を解決するには何かしらの情報(アイデア、解決方法、他)が必要です。

それは、もちろん顕在意識下でも集めることはできます。

しかし、それだけでは不十分です。足りないところを補う必要があります。

それを潜在意識から引き出すことができるのです。

この二つの働きによって、望む結果を「引き寄せる」ことができるということです。


では、実現する為の情報(アイデア・ヒントなど)を引き寄せるとは、どういう意味でしょうか。

次章で解説します。

3つの驚異的な情報力とは?【4】

何かを叶えたい時、成し遂げたい時には、知識や技術、情報が必要になります。

潜在意識を活用することで、それらをさらに充実させることができます。

まずは、情報力です。

あなたが願望や目標を達成する時、問題を解決する時には、必要不可欠です。

同時に、アイデアも必要でしょう。それも情報です。

エジソンが電球を発明できたのは、そのようなものができるという情報を得たからです。

彼はそれをどこから手に入れたのでしょうか。

その情報が無ければ、電球を世に出すまでの99%の努力はできなかったと言っています。

彼は、1%のヒラメキが重要だと言っているのです。それがなければ99%の汗と努力は意味をなさないと断言しています。

そのヒラメキから得たのが情報です。

潜在意識には3つの情報を得る働き(機能)があります。

それについて、ご紹介します。

潜在意識の巨大な情報力【第一機能】

私達のこれまでの経験から学んできた知識、

何かしら心で感じたこと、

体が五感を通して感じたことや体験したことは、

これらは、全て記憶として私達のマインド(顕在意識、潜在意識)の中に入っています。

マインドとは心よりもっと広い意味を指しますが、マインドはどこにあるか分かりません。


ここでは分かりやすくする為に脳にあると考えましょう。

その記憶は脳の中にあるということです。

私たちがすぐに思い出すことのできる記憶は、顕在意識を主に司る脳の部分に入っています。

しかし、全ての情報のほんの一部しか入っていません。

あなたが毎日繰り返してできるようになった

「歩行」や「箸の持ち方」などの行動、あるいは、

物事に対する考え方や感じ方、

いつも使っている言葉など、

クセと呼ばれるようなものは、回数を重ねるほど、潜在意識を司る脳の部分に移行していきます。


ですから、意識しなくてもできることはそこの記憶が反応していると言えます。

また、過去に勉強したことをすっかり忘れてしまっていても、それはすぐには思い出せないだけで、記憶としては残っているのです。

その情報をすぐに引き出せないだけなのです。

私達はたくさんのことを経験し、学んできました。しかし、思い出せるのは、その内のほんの僅か。

それが氷山の海面上の数%に値するということです。

そして、9割以上のほとんどは、海面下に記憶されていることになります。

そういう意味で、巨大な情報の倉庫といえるということです。

潜在能力を最大限に発揮できるのは脳波アルファ波

過去に勉強したことやしまい忘れてしまったものなど、それを思い出すには、脳をアルファ波の状態にすると思い出しやすくなります。

それを理解するために、下図の脳波と意識の関係図をご参照ください。

この展開図の見方は、横に見ていきます。

普段、生活している時は、主に脳波ベータ波の状態(青色部分)ですので、顕在意識を使っている状態となります。

脳波アルファ波、セータ波の状態の時が、潜在意識につながれる脳波(緑色と赤色の部分)といえます。

この脳波に合わせることによって、そこからの情報を引き出し易くなります。


また、私たちの脳がもっとも自然にアルファ波になるのは、睡眠中です。

その最中に見る「夢」からも情報を引き出すことが可能になります。

エジソンは、この夢からアイデアを得ていたと本人自身が言っています。つまり、潜在意識から情報を得ていたということです。

これは、明らかに彼の過去の経験に基づいているものです。

しかし、彼のアイデアはそれだけでは説明できないものがあります。

それが、第二番目の機能です。

第三者との意思疎通を図る【第ニ機能】

第二番目の働きは、第三者とのコミュニケーションができるということです。

第三者とは、自分以外の人間、動物や植物、そのほかの金属や機械などの無機物を含みます。

昨今、アニマルコミュニケーターを目指す人が増えましたが、彼らはまさにこの機能を活用しているのです。


尚、エジソンは、第三者ともつながり、その情報を組み合わせて数々の特許製品のアイデアを出していたのです。

まさにフィラメントの素材を見つけたのは、この機能と言えるでしょう。

彼のように強い願望があると、それをサポートするような人との出会いや普通には入手できないような情報を引き寄せることが可能となります。

また、強い願望がなくても、
今晩の食事のメニューがなんとなくわかったとか、
懸賞が当たる気がして、本当に当たったとか、

何かしらの直感があたったという経験はありませんか。

それは、この2番目の働きだということです。

実は、以下のようなことも、同機能から生じるものです。

正夢も虫の知らせも潜在意識からのお知らせ

あなたは正夢を見たことがありますか。

夢で見たことが、実際に現実の世界で起こったという現象です。

例えば、音信不通の友人が夢に出てきて、翌日、その友人と偶然出会った、等です。

デジャブのような現象も、同様です。

宇宙の叡智とのつながり【第三機能】

これまでの天才と称される人たちの伝記を読むと、必ずといっていいほど、

「何らかの叡智が働き、情報が与えられた」というような話が出てきます。

この現象が、第三番目の機能です。

潜在意識下では、宇宙の叡智との交信が可能とされています。

これは、筑波大学名誉教授である遺伝子工学の先駆者、
村上和雄博士によれば、
サムシンググレート※という言葉を使って表現されています。

私たちは、崇高な力によって生かされている、守られていると言われています。

そのサポートを得るには、あなたの「人生の目的」に即した生き方が大きなカギを握っているということです。

以上、エジソンに限らず、多くの天才や成功者たちは、 これら三つの機能を使って、アイデアを引き寄せ、問題を解決していたといえます。

ゆえに、この意識を通して三つの計り知れない驚異的な情報力を活用することができるということです。

●自分の過去の経験や知識から【第一の機能】

●さらに自分以外の人や生物、無機物から【第二の機能】

●果ては宇宙の叡智から【第三の機能】

これらは、その情報を持っている人や物、場所などとの出会いも引き寄せる可能性があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※以下、村上和雄博士談(簡略化)

「人間の生命についてはまだ判らないことだらけです。それでも私たちはこうして生きているわけです。

これは『生きている』というようなものではなくて『生かされている』というしかないことだとおもうのです」

私たちは普段、自分で意識して遺伝子に指令をだしているわけではない。

しかし、朝目覚めて、毎日スイッチを入れなくても心臓が動き、消化や新陳代謝が行われている。

それはすべて遺伝子が規則正しく指令をだしているからなのだ。

そうだとすればいったい誰がその遺伝子に指令を与えているのか?

「これは、ただごとではありませんよ。

人間にはまだわからない『未知の何者か』が遺伝子をコントロールしているとしか思えません。

例えて言えば神や仏と呼ぶ存在かもしれないし、大自然の摂理といったものかも知れません」

博士はその存在を『サムシンググレート』と名づけることにした。


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望みを叶えられる自分になる秘訣【5】

前章は、願いを叶える為の潜在意識の二つの働きの内のひとつ

② 実現する為の情報(アイデア・ヒントなど)を引き寄せること。

でした。

次は、もう一つの働きである

『①望んでいることが実現するのが当たり前と思える自分にすること』

この事についてお話します。

あなたが何かしらの願望を実現したい、理想の生活を手に入れたいと考えているのに、

それとは程遠いと思ったら、「できない」「無理だ」と考えてしまい考え続けません。

行動しません。

だから実現しないのです。

それが「できる」と思えたら考え続け、行動します。実現する可能性が高まりますね。

そう思える自分にする重要性と仕方を紹介します。

 業績を上げたビジネスマンの行動特性

アメリカの心理学者マクレランドは、20年の歳月を費やして、

「業績を上げたビジネスマンの行動特性」とはどのようなものかについて、詳細に調査し分析しました。

聞き取り調査を行ったのは、政府の役人や軍人、各国のビジネスマンなどです。

彼らから得た情報に心理学的な分析を施しました。

その結果、彼らに共通していたのは「達成動機の高さ」であることがわかりました。

「目標を達成したい」という動機が強く高い人が業績を上げているということがわかったのです。


彼らには、下記のようなパターンがありました。

① 動機:

駆り立てられる、または、やらなければならない「動機・目的」があり、それが引き金になっている。


② 自己イメージ:

適切な(正しい)自己イメージ(性格、信念、価値観)を持っている。それが自分にはできると心から思っている。


③ 知識技能:
それができる技能や知識を持っている。あるいは身につけた。


④ 行動:
実現するための行動に現れ、成果をもたらした。


この過程で

①「達成動機の高さ」と同様に大切なのは、

②の「正しい自己イメージを持っている」

ことがわかったのです。

要は潜在意識への正しい自己イメージ

自己イメージとは、自分で自分をどのように捉えているか、どんな風に見ているかということです。

誰でも無意識に自分はこういう人間だというようなイメージを持っています。

その人の考え方やものの見方、価値観、性格、信念と言い換えても良いでしょう。

それが願望を実現するのに、ふさわしいもの(あるいは正しいもの)でなければ成果や実現は手に入れられません。

なぜなら、自己イメージは潜在意識にある記憶だからです。

私たちはそれに従って、考え話し行動しています。

例えば、あがり症の人が頭では、落ち着いて話せる方法を知っていたとしても、すぐにそれができないのは、これまでの潜在意識の

記憶が邪魔をしてしまうからです。


また、金メダルを取ったことがない選手でも、
今度「金」を取る!と心の底からそう思うことができれば、

それが実現するような情報が入り、そのような鍛錬をするという行動が自然とできてしまいます。

また、「金」をとる状況などが、なぜか偶然のように整ってきます。

これを一般的には「運」がいいというでしょう。

オリンピック選手に選ばれるには、実力と運が必要だと卓球の石川佳純選手は言っています。

その運を引き寄せるのにも、大きな役割を果たすといえます。

エジソンの自己イメージと志(こころざし)

自己イメージに関して、エジソンの例で補足説明しましょう。

エジソンは小学校に3ヶ月しか通っていません。

学校の先生から、この子はいくら説明しても理解ができない子だと烙印を押されてしまいました。

なので、母親がエジソンに勉強を教えました。


母親は彼を勉強のできない子、ものわかりの悪い子だとは思いませんでした。

だから、納得のいくまで説明をしたり色々な実験をさせたりしました。

これによって柔軟に前向きに考えられるように導かれたのでしょう。

その結果、数々の失敗を失敗とは捉えない、逆に積極的に取り組んでいけるセルフ(自己)イメージを育んだといえます。

エジソンの数多くの発明は、両親を始め、その時代の人たちの生活をもっと便利に楽にさせてあげたいと思うところから始まりました。

その人類への貢献は、「私はできる」という思いが成し遂げたものでもあります。

9999回の失敗は夢から得た確信が生み出した成功です。

 
ちなみに、エジソンの代表的な発明のひとつに「電球」があります。

その電球のフィラメントの材料を見つけるために、1万種類もの材料を試したと言われています。
(2万と記している書籍もあります)

つまり、9999回の失敗を繰り返して、適した材料を発見したということです。

ほとんどの人は、9999回も失敗すれば、もうこれ以上やってもダメだと、モチベーションが下がってしまうのが普通でしょう。

しかし、エジソンは違いました。

そのような材料は必ずある!と夢を通じて情報を得ていたので確信がありました。

だから、失敗するたびに「フィラメントに適した素材がだんだん絞られてきた」それは、「成功に近づいているのだ」と喜び、モチベー
ションが高まっていったそうです。

そして、数年かかりましたがそれに適した材料を確かに見つけることができたのです。

夢からの情報で確信を持てていなければ、それだけの失敗を重ねる意欲は湧かなかったでしょう。

彼はそれまでの経験から夢からの情報を信じていたということがわかります。

潜在意識にプラス思考を記憶する意味

誰でも頭(顕在意識)では、エジソン流の考え方の方が良いとわかっています。

しかし、いざ失敗をすることを考えると、たちどころに「ダメだ!無理だ!」と思ってしまいがちです。

なぜなら、多くの人は、無意識に

「失敗は悪いことだ」
「カッコ悪い」
「取り返しのつかないことになる」

というような否定的な思いに駆られてしまうからです。

つまり、多くの人の潜在意識には、そのようなマイナスの記憶・情報がたくさん詰まっているということです。

これは、育てられた環境や育ってきた環境が大きな影響を与えます。

特に昨今の日本の親は、子どもが小さい時から

失敗しないように、
道をはずさないように、
人並みにできるように

サポートするために、失敗の経験をさせることが少ないともいえるでしょう。

だから、頭(顕在意識3%)では、失敗しながら成功できるとわかっていても、いざ自分がその時になると、潜在意識(97%)の考えや
感情が表に出て、行動を抑制してしまうのです。


なぜなら、後者(97%)のほうが、前者(3%)よりも断然強いからです。

だから、いざという時の判断や行動は、まず間違いなく後者の通りになってしまうということです。

エジソンの場合には、子どもの頃から

「失敗なんて当たり前」
「自分は必ずやる」
「私は見つけ出す・作り上げる」
「最後には勝利する」

などの積極的、肯定的な思考が、ぎっしりと詰まっていたと考えられます。

そのため、普通の人が失敗だと考える実験を、

「ダメな方法を見つけただけさ」

とさらりと流し、さらに成功に近づいていると思いワクワクした気持ちで実験を続けられたということです。

しかし、エジソンのように育てられていなくても、アルファ波の領域を活用すれば、あなたを苦しめている考え方を変換することが可能です。

あなたの人生は親や友人、知人、学校の先生から見知らぬ人、TV、SNS、読んだ本など、様々なところから影響を受けて現在のあなたが存在しています。

現状を変えていきたい気持ちさえあれば変えていくことは充分可能です。

 性格は変えられる?

性格は変えられないとよく言われます。

性格はこれまでの思考や行動の繰り返しが潜在意識に強く刻まれていった結果、つまりプログラムされていった結果であるといえます。

それを頭で考えて顕在意識で変えようとがんばっても、そこの記憶を変えるまでには時間がかかりすぎるので、なかなか変えられな
いのです。

これまで体験セミナーや受講生を含め千人以上の数々の悩みに接してきて感じることがあります。

多くの人の場合、性格というよりは、ものごとに対してマイナスに考えてしまうクセがある故に、人生がなかなか上手くいかないと勘違いしている、のではないかと考えます。

上手くいかない今の自分が嫌い、認められない、自分はダメなやつだ、という思いを何度も頭の中で繰り返すので、それが潜在意識にプログラムされていきます。

自分は上手くいかないヤツだ!或いは、○○に関して、

実現できない、おもしろくない、解決できないことが多いなど、

このような自己イメージが人生のさまざまな局面で、その通りの現実を引き寄せているということです。


つまり、

人生は思い通りになっているのです。

逆に今の人生に満足をしているけれども、もっとよくしていこう!別の願望を実現しよう!

という場合にも、この意識を活用することができます。

 マイナス思考を消すことはできる?

もし、あなたにも前述のような思考のクセがあって、それを変えたいということであれば、それは可能です。

それには、まず、あなたの問題だと感じるネックになっている考え方を見つけ出すことです。

それに対して、あなたがどのような状態になることを望んでいるのかを決めます。

その上で、脳波をアルファ波状態にして、

潜在意識の中の否定的・消極的な考えの代わりに、

肯定的で積極的な考えやイメージ、文言をプログラムしていくこと、記憶していくことです。

これを繰り返していくことで、実際の行動が伴いやすくなっていきます。

もちろん、顕在意識下でも意識して、それを実践していくことがお勧めです。


その結果、徐々に改善され望んでいる状態を手に入れることができるようになります。

脳波アルファ波が有効な理由とは?

脳波アルファ波の状態は、脳のエネルギーが一番高い領域ということと、潜在意識とつながりやすい周波数だからです。

脳のエネルギーが高いゆえに、そこに望んでいる状態を言葉やイメージで、記憶しやすいということが言えます。

幼少の頃は、ほぼこの意識下にあるので、ものすごい集中力で多くのことを学んでいきます。

歩くことができるようになるのも言葉がしゃべれるようになるのも、ものすごい集中力を発揮して、周りの人達を見て覚えていくからです。

そのときのように、脳の周波数を切り替えて、

新しい望ましい情報「私にはできる」という思いをプログラムしていくことによって、記憶を変えていくことが可能になっていきます。

天才や成功者たちは、その自己イメージのもとに「世の中の役に立ちたい、貢献したい」という思いを持って、数々の偉業を成し遂げてきました。


以上から、

「私はできる」と思える自己イメージができれば、目標や夢に向かって考え続け、行動し続けることができるようになります。

必然に、望みは叶うことになります。

脳波アルファ波状態を活用することで、潜在意識の記憶(自己イメージ)を効率よく変えられるということです。


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潜在意識を使いこなして望みを叶える方法【6】

自分をダメにするループから抜け出す

人は、本来一人一人が異なる存在であり個性があって尊い存在です。

しかし、世の中は勝手に比較します。そして、自分も勝手に比較してしまいます。

ネガティブな思考の人は、人と比べて、自分が望む方向で劣っていると、その過去の記憶が反応して、自分を卑下してしまいます。

それが、あなたの能力や成功、幸せを逆な方向、つまり望まない方向に引き寄せてしまう可能性があります。

それは、大変もったいないことです。

過去の記憶は事実かもしれません。

しかし、「だから自分はダメなのだ」とか
「愛されない」と考えるクセが

もっとダメにしていることに気づいてください。

野球のイチロー選手は、初めから目立った才能があったわけではありません。

他の選手との比較に捉われないで、少しでも上達するように、上を目指していきました。

楽しみながら努力して行った結果、現在の彼が存在しているのです。

視点を変えると「苦」が「楽」に変わる

成功する人や幸せで豊かに生きている人は、 自分ができないことに執着するのではなく、

その事から学ぶこと、

自分の成長に楽しみを感じている人たちです。

人との比較ではなく学ぶことの楽しさや自分の成長を楽しむクセが、潜在意識にプログラムされています。

ですから、楽しみながら学びます。

すると更に、様々なインスピレーションも得られ、物事が成就する能力が高まっていくのです。

このようなクセは、後天的にも作ることが十分可能です。

その鍵を握っているのが潜在意識です。

そこにあなたが望むような考えや行動ができるように、
アルファ波状態を活用してプログラムしていくことで
苦しみを楽しみに変えていくことができるのです。

また、脳波をアルファ波にするには心と体のリラックスをすることが有効であるという話をしました。

この実践はあなたらしさを取り戻すことにもつながっていきます。

そうすれば、あなたが望む状態をつくれる考えや行動を改善しやすくもなっていきます。

自己イメージも自分が「好き」の方向へと変化していきます。自分が好きになっていくと、嫌いな人も減っていきます。

活用のまとめ【7】

冒頭にご紹介しましたように望む結果を引き寄せるには、下記の二つの働きを活用することです。

①望んでいることが実現するのが当たり前と思える自分にすること。

できると思える自分を潜在意識に記憶していくことでそのような自己イメージを形成していくことができます。

②実現する為に必要な情報を引き寄せること。

潜在意識には、驚異的な3つの情報を引き寄せる機能がありましたね。


これらを有効活用して、願望実現や問題解決に役立てていくことです。

この二つと前述しました効果的に活用するための5つの条件を踏まえて、あとは行動していくのみです。


あなたが望めば、あなたにはできます。

まずは、ベースとなる心と体のリラックスからお始めになることをお勧めいたします。

それを元に、シルバメソッドは、たった4日間で潜在意識を活用できる状態を創ります。

さらに、願望実現や問題解決するための方法を修得することができます。

1966年から半世紀以上もの研究と実績、歴史をもつ潜在能力開発法シルバメソッドをご活用いただけましたら幸いです。

以上、「潜在意識と無意識の違い。潜在意識を使いこなす唯一の方法」でした。


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