集中力を弱める原因を取除く対策
■ 集中力を弱める原因を取除く対策 ■
<前回の続き:集中力低下させる不安を解消する2ステップ(1)>
■□■2.集中力を弱める原因を取除く対策
不安は、やっかいなのは不安の原因が根拠があろうがなかろうが、集中力を弱める働きをすることです。
大切なのは、集中力を発揮できるように、自分でコントロールできるようになることです。
不安や心配は、決して悪い感情ではないということを前回説明しました。
例え合理的でない、根拠のない不安や心配が生じ時でもです。
しかし、ネガティブな感情のまま置いとけば、物事に集中できません。
その悪循環がはじまり、ますます集中力が低下してしまうこともあります。
そこで、ネガティブな感情をプラスに転換する必要があります。
即ち、ネガティブな感情は、自分を成長させる為の信号だと考えられる自分になることです。
出来事は、全て現象に過ぎません。
そして、二面性を持っています。
プラス面とマイナス面の二つです。
それをどちらを選ぶかは、あなたが選択しています。
そのあなたとの選択の大部分は、あなたの奥深い心、潜在意識が決めています。
ネガティブな思いを発しているのなら、あなたの潜在意識が何らかのきっかけでネガティブな記憶=プログラムが反応しているにすぎません。
従って、潜在意識のネガティブな感情を中和して、ポジティブな思いに置き換え、ポジティブな思いが表面に出るようにしてあげることです。
ポジティブな感情、思いが、本来のあなたの能力を発揮し、集中力を高めてくれるのです。
シルバメソッドでは、この行為をメンタルハウスクリーニング(心の大掃除)と呼んできます。
(メンタルハウスクリーニングを、これからメンクリと略称で呼ぶことにします)
集中力を回復する為に、または、集中力を高める為にメンクリの方法を紹介しましょう。
その方向には、二つの方向があります。
1) 顕在意識レベル:思考や行為を転換し、本来の集中力を発揮できるようにする。
2) 潜在意識レベル:集中力アップへのプログラムをする。
集中力を高めるメンクリのゴールは、
●ポジティブに思える習慣=癖を作り、集中力を高められる自分になることです。
注)習慣=癖…潜在意識にポジティブな思いをプログラムし、それが常に表面化するようにすることです。
■□3)ネガティブな思いをポジティブな思いに思考転換し、集中できる自分にする
■1.思考の転換により、集中力を発揮
あることを考えまえとすると、かえって、その考えに意識が向かってしまいます。
即ち、何かを考えないようにするのは不可能だといことです。
考えまえとするとブーメランのように、その考えが手もとに戻ってきます。
例えば、リンゴのことを絶対考えてはいけないことにします。
何があってリンゴだけは思い浮かべないようにしよう。と言われた。
あなたの脳裏には、なんらかのリンゴが浮かんべているのではないでしょうか。
故に、考えないではなく、べつなものを考える思考転換をすることが、ネガティブな思いや行為から切り替える方法となります。
具体的には、次のようなやり方をします。
前回の女子受験生の例、
「私には能力ないのだ」と思い、集中力を弱めている自分に気づいたら、次のように、心の中で、或いは声を出して言います。
ネガティブに思ったら直ぐ、
⇒「キャンセル・キャンセル」と宣言し、
⇒次の肯定的宣言をします。
「私は、勉強を今の計画的通りに行えば、合格できる能力がある」
(「キャンセル・キャンセル」の意味は、今思ったことは思わなかったにしますという信号です)
非常に簡単な方法ですが、やってみてください、瞬間的か、あるいは徐々にかもしれませんが効果を示します。
思考がプラスに切り替わり、ポジティブな気持ちになることに気づくでしょう。
そして、目の前のことに集中できるようになります。
上記の行為をより効果的にする方法として、シルバメソッドの卒業生は、三本指のテクニックを活用して、瞬間的に心身をリラックスし、集中できる自分に変えてしまいます。
その結果、肯定宣言の内容が、自然と自分の思いとして、表面化するようになり、ポジティブに考える自分になっていきます。
■2.行為の転換により、集中力を発揮
落ち込んだりすると、態度に現れます。
例えば、ネガティブな顔:額にしわを作り、悲しい顔になる。また、肩を落とし、背筋が曲がり落ち込んでいる状態が態度に現れます。
この場合にも気づいたら、
⇒「キャンセル・キャンセル」と宣言して、
⇒笑顔または胸を張った堂々と闊歩するのです。
この笑顔が集中力をもたらす効果の素晴らしい事例を紹介します。
(以下、以前ブロブに書いた記事のダイジェストです)
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五輪メダリスト 水泳の 鈴木聡美選手。
鈴木選手はこわばった表情で試合に惨敗した経験から、常に笑顔でいる事を心掛けていると語っていました。
笑顔が効をそうしたのは、それは、ロンドンオリンピックのアクシデントです。
銅メダルを獲得した100m平泳ぎ決勝前に起きたスタート直前のアクシデント。
スタートは、「take your mark」の号令後、電子音が鳴り、選手は飛び出す。
しかし、その時は、「take your mark」の号令がなく、いきなり電子音が鳴ってしまった。
中には、スタート台でバランスを崩し、プールへ落ちてしまう選手もいた。
機械の故障のため、決勝レースを仕切り直すまでに数分を要し、選手たちは、プールサイドで、競技再開を待つことになった。
この大舞台でのアクシデントに選手たちは、明らかに動揺し、顔が引きつり、苛立ちを抑えきれないかのように、体を大きく動かしていた。
鈴木選手はどうだったのか、笑顔でリラックスしてスタートをまっていた。
その結果が、鈴木選手のスイマーとしての良いパフォーマンスを引き出し、銅メダルを導いたのです。
(詳細は、「五輪メダリスト 笑顔の秘密から学ぶ」を ご参照ください)
――――――――――――――――――
<次回に続きます。>
<以上>
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