祈りは効果があるのか?それは潜在意識の働き!
祈りは効果があるのか? それは潜在意識の働き!
多くの人は、自分の力では無理、手の施しようない時に、奇跡が起こることを期待して、一生けんめいに祈りますね。
その祈りは、本当に効果を示すのか?その疑問と仕組みに答えます。
【1】祈りが、効果を示している事実とは
祈りは、意味ある行為か?
「祈りは、意味ある行為か」という質問を頂きました。
左脳的な方は、非科学的だと考えるでしょう。
しかし、世の中のすべてのものは有形・無形にかかわらず、全てエネルギーを発しています。
潜在意識 の働きを理解すると「祈り」の効果に新たな理解がもたらされます。
祈願は、体を癒す!?
こんな話を聞いたことはありませんか。
田舎のおばあちゃんが、重い病気になりました。信心深いおばあちゃんは、仏壇の前で毎日、自分の病気が治るように1時間以上お祈りをしたそうです。
そうしたら、いつのまにか病気が治ってしまった。
という話です。
これは、心理学的には、プラシーボ効果と考えられます。
プラシーボ効果とは、偽薬で病気が治ってしまう現象のことです。
例えば、医者が、この薬はあなたの病気を治す特効薬だと言って、患者に飲ませます。
しかし、この薬は、病気とまったく関係のないデンプンの粉。
患者は、医者の言うことを信じて飲みます。
すると、本当に病気が治ってしまうという現象です。
医科学的な実験では、三人に一人の割合で効果あることがわかっています。
数年前のアメリカのFDA(Food Drug Associationアメリカの政府の機関)の発表では、50%というデータが出されているようです。
このおばあちゃんの話も、このプラシーボ効果と考えられます。
専門医の祈りの実験
一方、次のような祈りの実験があります。
心臓病の専門医ランドルフ・バード氏が行った実験です。
サンフランシスコ総合病院の心臓病の患者393名を対象に、「祈っていること」を知らせずに祈ってもらった患者と、そうでない患者とを比較しました。
結果は、祈ってもらった患者は、祈ってもらっていない患者より、症状の改善が早く、投薬量が減ったり治療の度合いが軽くなったそうです。
これは、祈りの実験によってわかった結果です。ただ、祈りを科学的に証明したわけではありません。
しかし、事実として、患者に影響を与えていることは現象でわかったということです。
物も私たちの思い・気持ちも、この世の中の全てのものは、エネルギーです。
祈りという行為も、そう考えるとひとつのエネルギーです。
エネルギーが、第三者に及ぶものと考えるのは不思議ではありません。
この実験では、患者へ様々な地域から祈ってもらったそうです。東海岸から、西海岸から、近距離から。
しかし、距離に関係なく同等の祈りの効果があったということです。
この効果は、潜在意識の働きと考えられます。
あなたが、より潜在意識をコントロールできるようになれば、このような祈りの効果を日常生活の一部として、普通に活用することができます。そして、あなたの可能性はどんどん広がっていきます。
科学は絶対ではない!?
科学的アプローチでは、現在わかっている「事実」を基に論理を構築します。
ですから、もし新しい事実が判明したら、論理の土台そのものが揺らぐことになります。
科学の進歩は、新しい事実が判明して、考え方が根本から変わった歴史がいくつもあります。
そういう意味で、科学は、絶対ではありません。
可能性を求めて柔軟に考えていくことが、より可能性を広げてくれるのではないでしょうか。
【2】祈り・願望成就の障害となるもの
祈りの効果を阻害する「執着」
「祈っても叶わなかった」と訴える方のメールを頂きました。
その方の問題は、何か?
それは「執着」です。
お願い事や願望を叶える時に、執着心が強いと叶わなくなります。
何故でしょうか?
祈りの行為は、あなたの潜在意識を活用する行為だからです。
潜在意識を活用するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
しかし、その条件の一つを阻害する大きな原因が「執着」です。
執着するということは、自分の力を疑うことです。
そして、執着は恐れと不安から生じるからです。
即ち、恐れ、不安はあなたのマインド(心含む)を閉ざし、潜在意識とつながりにくくしてしまいます。
自分の力を疑うということは、自分を信じていないこと。
即ち、心から「叶う」という確信をもててないということです。
シルバメソッド(※1)では、願望実現の法則には、3つの要素があることをお伝えしています。
それは、強い願望、強い確信、強い予期です。
その確信を弱めていることになります。
執着を手放す方法
祈りの効果を高めるには、執着を手放すことです。
願望を手放すことではありません。
結果を手放すことです。
簡単なやり方は、次の手順で進めてください。
1)執着を認める
祈る気持ちの裏には、不安や心配、緊張があります。
もし、あなたが祈りの行為をしている時に、そのようなネガティブな感情や行動・態度があったとしたら、それを素直に認めましょう。
2)祈りが叶ったイメージ>不安、心配
不安や心配してしまうから、それを払拭するために祈る、その気持ちもわかります。
しかし、祈りながら不安や心配を増強させていることはないでしょうか。
そうすると、『マインドの法則』(※2)が働き、その意識しているもの・ことを引き寄せやすくなります。
そこで、ネガティブな感情を手放す為に、次のことをします。
祈るときに、願いが叶ったときを想像して、その喜びに浸りきるのです。
これを成功させるポイントは、心身のリラックスです。
心身がリラックスした状態(※3)では、心が素直な状態になっているので、抵抗なく願いが叶ったイメージがしやすくなります。
そして、これを繰り返すうちに、不安心配が徐々に小さくなっていきます。
※2:『マインドの法則』は引き寄せの法則と同等
心が集中したものが実現するという心の働き
※3:心身をリラックスさせて脳波アルファを優勢にする方法は下記で体験できます。
3)今に生きる
祈っている時以外の日常生活を送っているときには、目の前のことに焦点を合わせて過ごすことが大切です。
4)祈り・願いは、天に任せる
願いが叶うことを期待して2)の行動をするわけですが、人生には幸・不幸という見方は人が勝手にそういう色眼鏡で見ている現象ということになります。
従って、叶ったら叶ったで、叶わなかったら叶わなかったで、新しい人生を育むことができることを忘れないで下さい。
ですので、結果に拘らない執着を手放すことが重要であり、自分を信じることに通じます。
その為にも、叶うように行動していくこと、受験なら勉強することが重要です。
「受験を控えている子供を持つ母親は、その子が合格しなかったらと強く心配し、不安で一生懸命祈っています」
「でも、祈りって効果があるのですか?」
と聞かれたことがあります。
あなたは、どう思いますか?
お母様の気持ちわかります。
不安、心配、恐怖を持ち、自分として何をしたら良いか分からない時、多くの人は神様や仏様に頼りたくなります。
そして、奇跡が起こることを期待します。
潜在意識の働きと「祈り」は非常に関連しています。
祈りは、潜在意識を活性化させる
「叶うと信じれば、叶う」。
この言葉が好きな人は多いでしょう。
では、「信じる」とは、どんな力をいうのか?
また、何を信じればよいのでしょうか?
奇跡は、どのようにして起きるのか?
表現を変えれば、「信じる」ことにより、あなたの潜在意識が働き、潜在能力を開花させます。
そして、あなたの集中力は、何に集中しているかが大切。
その結果、あなたの望みは叶う可能性がものすごく高くなります。
決して神がかりではありません。
しかし、このような体験がない人は、胡散臭いと思うかもしれませんね。
「願掛け」は意味あるのか?
あなたは「願掛け」という言葉を聞かれたことがあると思います。
「願掛け」とは、神仏に願いをかけることです。
例えば、大病に悩まされている方が、お百度参りをすることで、病が治ると信じ行うことです。
あなたは、この「願掛け」を信じますか?
本当の仕組みは、その人の信仰心が力を引出すのです。
聖書には、「あなたの信仰があなたを癒したのだ」という言葉があります。
世界には、神や仏を信じている人たちが大勢います。
また、逆に神秘的なものを一切認めない、無神論者の人たちもたくさんいます。
両者あっていいのですが、ここでお伝えしたいのは、「信じる力」は、あなたに奇跡と思わせるようなことさえ起こすということです。
それは、潜在意識の力です。
子を思う親の潜在意識が奇跡をもたらした物語
以前、『まんが日本昔ばなし』をテレビで放映されていました。
話の一つに「乳の薬師さま」というのがあります。
この話から何を感じるか考えていただきたいのです。
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ある山里に貧しい農家がありました。
その家には生まれたばかりの赤ん坊がおりました。
けれども、赤ん坊の両親は流行り病で亡くなり、育てていたのは、死んだ母親の妹夫婦でした。
けれども、子どもを生んだことのない妹には、当然、お乳は出ません。
乳母を頼むにも、その日の生活がやっとの余裕のない暮らし。
あるとき、夫が村で良い話を聞いてきました。
山の上にある薬師堂に20日間続けてお参りをして願うとお乳が出るようになるというのです。
喜んだ妻はさっそく願をかけに山に出かけました。
山といっても家からは、かなり離れています。
うっそうとした森を抜け、冷たい谷川沿いの道をつたい、岩だらけの道を越えてたどり着いた山の上のお堂には、古い薬師如来様が祀ってありました。
願掛けには、その薬師如来様の掌に折り鶴を一羽ずつ乗せ、20日間通うことで成就すると言われていました。
その日から、妻は日課のごとく毎日、薬師堂に通い詰めました。
野艮仕事を終え、夕食の支度をすませてからのことなので、もうすっかり日が暮れてからのお参りでした。
最後の20日目が来ました。
満願成就の日です。
その日はあいにくの大雨でした。
しかも、毎日の労働と慣れない山登りのために、妻の体はすっかり衰弱しきっていました。
それでも、妻は力を振り絞って山道を登っていきます。
「今日でお乳が出るようになる!」
そう信じて歩くのでした。
ところが、大雨のために谷川の水は増水し、道の半ばまで浸水しています。
疲れていなければ何でもないのですが、うっかりと足をすべらせた妻は、あっという間に谷川に滑り落ちて、そのまま濁流に呑みこまれてしまったのです。
幸い、妻は下流の川縁に押し上げられておりました。
ずいぶんと下まで流されたようです。
気が付くとまた歩き出しました。
水の中で体のあちこちをぶつけたのでしょう。
足を引きずるようにして、山道を登っていきました。
いつもの何倍もの時間をかけ、とうとう山の上の薬師堂にたどり着きました。
薬師如来様はいつもと変わらず穏やかな笑みを浮かべておられます。
そして、妻が20個目の折り鶴を掌に乗せたとき、妻の体に奇跡が起こりました。
急に乳房が張ってきて、体の芯から温かい、力強い何かが湧き上がってきたのです。
そのとき、妻は自分が黄金の光に包まれていることに気づきました。
妻は、何度もお礼をいって、家に帰っていきました。
そうして、子供はお乳のおかげですくすくと育っていきました。
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この話を聞いて、どのようにあなたは思ったでしょうか。
・子供を思う女性の心の強さを感じたのでしょうか?
・信じる力の素晴らしさでしょうか?
・それとも、神様の力の偉大さでしょうか?
・人がそれ相応の努力をしなければ、神様は、願いを叶えてくれないのだと感じましたか?
・あるいは、神様は、本当に願っているのか、人に試練を与え、確認しているのでは?
ご意見はいろいろでしょう。
どれが正しいということはわかりません。
でも、言えることは1つ、その願いが「純粋であること」が大切です。
子供を助けたい(乳を与えたい)という純粋な気持ちが、人間に力を与えたのではないかということです。
最後の日の大雨、足をすべらせ濁流に流されたことは、その願いが本物であったかどうかが試された出来事であったかもしれません。
妻は、濁流に流され体に傷をおっても、子供の為に、20日間薬師如来を信じ続けたという話です。
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信じることが、奇跡を起こすとも言えますが、これは奇跡でなく、人間が備えている力、潜在能力を引き出した結果といえます。
飛行機の開発で有名なライト兄弟も信じ続け、行動し続けた結果、現代の飛行機に繋がっています。
自分の代で成功とまでは言えなくても、成功を信じて行動し続けることが後の世の役に立つことはたくさんあります。
多くの人は、この妻のように真から信じきることができないために、その潜在能力を引き出せていない可能性が高いといえます。
祈りは、潜在意識の3つの機能を働かせる
その潜在能力を引き出すのが、潜在意識です。
潜在意識には、3つの機能 があります。
①巨大な情報の倉庫
②この世のすべてのものとコミュニケーションをとることができる
(主観的コミュニケーション能力)
③より高い知性とつながる
1つは、潜在意識は、私たちの体、臓器、器官をコントロールしています。
あなたが寝ている時にも心臓が動いているのは潜在意識がカギを握っています。
願い、信じる心が、この潜在意識を動かします。
医者から余命数ヶ月を宣告されて、手の施しようのない末期癌を治してしまった方(事実)は、この潜在意識に何らかの形で働きかけたケースが多々見受けられます。
そのような力を私たちには、備わっているし、持って生まれてきています。
その力を引き出すのは、「強い願い」と「信じる気持ち」です。
強く願うことで、私達からその「願い」と同等のエネルギーが発せられます。
そのエネルギーが奇跡とも思えるような人との出会いや情報、お金などから体の変化までをも引き寄せるのです。
何を信じるのか、最終的には「あなた自身」の成し遂げられる力です。
「願っていることを叶えられる」というあなた自身を信じることが大きく影響します。
私たちに起こる問題を解決する力は、すでに与えられて生まれてきています。
そして、その問題を解決していく中で、私たちは精神的に成長していきます。
ですから、あなたに起こる問題は、あなたが成長していく為に起きていると考えれば、解決できない問題はないということにもなります。
潜在意識を効果的に効率よく活用するために、心身をリラックスして、脳波アルファ波状態=マインドのレベルを活用していかれることをお勧めします。
先程の受験を控えた保護者の質問を思い出してください。
強い心配や不安を持っている保護者は、自分の心配、不安をなんとかしようと祈っているケースが多いです。
そのような状態での祈りは、効果が薄いといえます。
ただ、これは子供の状態にもよります。
子どもが次のような状態であれば、祈りの効果があったように見えるでしょう。
「子どもが親の心配の影響を受けない、かつ、しっかりと志望校に向けて勉強をしている」
しかし、心配性の保護者の子どもが心配性なら、保護者の祈りは、望む方向、合格ではない方向に働く可能性が大きいといえます。
何故ならば、保護者は、祈っているときも強い心配、不安を持っているからです。
保護者の集中している矛先は心配と不安です。不合格の心配や不安ということで、「合格」に焦点が当たっていません。
ですから、その方向を叶えるように、潜在意識が働いてしまいます。
祈りについて、大事なことは先ほどもお伝えしましたが、心身をリラックスした状態で、願いが叶っていることを想像し、喜びに浸りきることです。
その結果、お子様にも良い影響を与えるように潜在意識が働きます。
この方法は、シルバメソッドでは「マインドの鏡」というテクニックになります。
祈りの矛先は、望んでいる状態が実現して安心、平和、喜びに満たされた状態です。
4.まとめ
祈りには効果があります。
その働きは、潜在意識の働きによります。
祈りを邪魔するものは、“執着”です。
願いが叶わないかもしれないという不安、心配に集中しすぎると、叶わない方向を引き寄せてしまう可能性が高くなります。
祈る時、何に集中しているかが非常に重要です。
祈りの矛先は、リラックスした状態で望んでいることが実現した喜びにひたりきることです。
その結果、潜在意識が働き、願いが叶う方向へことが動き始めます。
奇跡とか運が良いとか、そのようなことが起こり始めるということです。
以上、「祈りは効果があるのか? それは潜在意識の働き!」でした。
<以上>
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